ドラフト1位・柴田獅子が仮契約 才能開花へ1年目は「身体強化」
契約金1億円、年俸880万円で仮契約
日本ハムからドラフト1位で指名された福岡大大濠高の柴田獅子投手(18)が12日、福岡市内で球団と入団交渉を行い、契約金1億円、年俸880万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。
1年目の目標を「身体強化」と定めた期待の右腕は、豊かな才能をじっくりと磨き上げるつもりだ。
プロ仕様の肉体へ 足元を見つめるドラ1右腕
色紙に記した4文字に、ルーキーイヤーの決意を込めた。プロ野球稼業は体力勝負。投打に無限の可能性を秘める男は、厳しい世界を生き抜くための強固な土台を築き上げる。
「1年目は体づくりがメインになると思う。プロの世界に付いていける、試合で活躍するための、けがしない体をつくりたい。今は走り込みを多くして、お尻が締まって良い形になってきた。新人合同自主トレに付いていくために、走り込みや体幹メニューを増やしています」
独自の育成プランを模索
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
投げては最速149キロを誇り、打っても高校通算19本塁打をマーク。投打に大器の片りんを垣間見せるが、球団は〝二刀流〟の言葉に待ったをかける。
会見に同席した大渕スカウト部長は「大谷翔平の2世ではありません」とした上で、入団後の育成プランを説明した。
大渕スカウト部長「能力を把握して柔軟に考える」
「二刀流の枕ことばは彼のためにならない。柴田獅子という人間が一番、活躍できる方法は何か。誰かの育成計画を当てはめることなく、彼の能力を把握して柔軟に考える。結果として二刀流になるかもしれないし、1つになるかもしれない。能力を測って投手、野手一本という可能性は十分にあります」
無限大の可能性 自身も今後に「楽しみです」
球団の育成方針と、本人の思惑は合致している。柴田は「今のところ、どういう選手になるのか全く分からない。それも踏まえて楽しみです」と、自らの底知れないポテンシャルに期待する。
「(投打)どちらも好きです。打者はホームランを打てると楽しいし、投手は思い通りに投げたボールで三振を取れるとうれしい。(プロに)入ってから自分の可能性を考えて、それから練習内容やプランを立てようかなと思います」
今はまだ、選択肢を狭める必要はない。新たな道を開いた先に、獅子奮迅の働きがある。