伊藤大海〝火球男〟に興味津々「いろいろ聞きたいし、僕もうかうかしていられない」
新たな〝タイトル〟奪取へ
日本ハムの伊藤大海投手(27)が13日、エスコンフィールド北海道で自主トレーニングを行った。開幕投手を務めた今季はシーズンを通してローテーションを守り、最多勝と最高勝率の2冠を獲得。名実ともにエースとなった右腕は来季、新たな〝タイトル〟奪取に照準を定めた。
秋季キャンプを終えて本格的なオフを迎えても、モチベーションは高いままだ。この日は変化球を交えながら強めのキャッチボールを披露。目線は早くも、2025年シーズンへ向けられている。
モイネロと22票差だったGG賞
手に入れたい栄誉がある。前日12日には守備のスペシャリストを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞の受賞者が発表された。伊藤は投手部門で3位となる54票を集めたが、ソフトバンク・モイネロに22票及ばなかった。
フィールディングには定評があり、今季も鮮やかなプレーで球場を沸かせた。9月10日の西武戦では0-0の八回1死一塁で、バントの小飛球をあえて捕球せず、バウンドさせてから一塁へ送球。とっさの判断でダブルプレーを成立させるなど、随所で好守を披露してきた。
来年の目標は「金の手」?
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受賞を逃した悔しさも、来季への活力になる。「ワンチャン(もしかしたら)ゴールデン・グラブ賞を取れるかも? って思ってたし、欲しかったです。勝ち星や防御率とか総合的なイメージもあると思う。来年、マジで頑張ろう。目標を書くときは『金の手』って書こうかな(笑)。今年は狙います! って、先に言っておくのもアリですね」と、ユーモアたっぷりに目標を口にした。
昨年から注目していた古林叡煬
海の向こうからも大きな刺激を受けている。台湾プロ野球(CPBL)の統一は12日、海外移籍を目指す古林叡煬(グーリン・ルェヤン)投手の優先交渉権を日本ハムが獲得したと発表。150キロ超の速球を武器とする右の本格派で「火球男」と呼ばれる豪腕に、興味津々だ。
「去年アジアチャンピオンシップで投げてる姿を見て『お、すごっ!』と思ってYouTubeで見てました。まさか、こういう縁があるとは…。ホップ成分が強くてファウルや空振りが取れる真っすぐを持っている。いろいろ聞きたいですし、僕もうかうかしていられないです」
先発ローテがより強固になれば、悲願のリーグ優勝も十分に狙うことができる。プロ入り後まだ見ぬ歓喜と栄誉を得るため、このオフも野球に情熱を注ぎ続ける。