玉井大翔「この時期に会えたことで…」刺激と勇気を与えてくれた後輩とは
日本ハムの玉井大翔投手(32)が14日、エスコンフィールド北海道で自主トレを行った。
大胆なフォーム改造 挑戦の日々
プロ8年目で初めて1軍登板なしに終わった道産子はこのオフ、大胆なフォーム改造に着手。メジャー挑戦1年目を終えた元同僚の上沢直之投手(30)からも刺激を受け、挑戦の日々を過ごしている。
ベテランと呼ばれても、チャレンジ精神を失わない。ドラフト8位で入団し通算328試合登板を果たした仕事人は、逆境を力に変えて進化を目指している。
スリークオーターに転向 ブルペンで約30球
腰痛に悩まされたシーズン終了後、建山前投手コーチの助言もありスリークオーターへの転向を決意。13日にはブルペンで約30球を投げ込み、フォーム固めに取り組んだ。
異国で奮闘した後輩に、心をかき立てられた。オフ期間中には、アメリカから帰国した上沢と会食する機会に恵まれた。
変わったのは○○と○○くらい
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宮西も同席した会では「野球の話はほとんどしてないですね。普通に飯を食っただけで本当に深い話はしてないんですよ。上沢も普段通り。髪型とヒゲが変わったぐらいですね」と、ざっくばらんな会話で旧交を温めたという。
気心知れた間柄とはいえ、タフな環境で戦った男にリスペクトの念を抱いている。
「それなり以上の給料をもらえるのに」
マイナー生活では、約10時間に及ぶバスでの長距離移動もザラにあったという話を聞いた。「移動は本当に大変そうで、しんどかったみたいです。日本にいたら、それなり以上の給料をもらえるのに、それを捨ててまで挑戦するのがすごいですよね」と、過酷な環境に身を置く勇気に感服した。
キャリアを重ねて、なお高まる向上心は互いの共通点だ。
勇気のいる選択 モチベーション高くなった
「上沢に感銘を受けたわけではないけど(フォーム転向にも)通ずる部分はあると思う。僕の中では勇気のいる選択だったけど、この時期に会えたことで、さらにモチベーションが高くなりました」
捨て身の覚悟で挑む、9年目のシーズン。積み上げた実績を捨て、新境地を開いてみせる。