明瀬諒介　特大の当たりで車破損のアクシデント　被害者の森本コーチは怒った？褒めた？

特大の当たりを放った明瀬諒介（左）と車を破損された森本コーチ。打球がファウルかホームランか、議論した＝撮影･榎本真之

鎌ケ谷で若手主体の練習中に「グシャ」

　日本ハムの明瀬諒介内野手（１９）が１４日、千葉・鎌ケ谷の２軍施設で若手主体の練習に参加し、フリー打撃で衝撃の一発を放った。打球は左翼ポール際の防球ネットを越えて場外に飛び出し、寮の前に駐めていた森本稀哲外野守備走塁コーチ（４３）の車を直撃。フロントガラスに大きなヒビが入った。不運なアクシデントの詳細と、その後の２人のやり取りに迫った。

　球場の両翼は１００メートルだが、打球はそのはるかに上、防球ネットを立てている鉄柱の最上部に当たって弾み、寮の方へ飛んだ。「グシャ」と何かがくだける音が響いた。ボールが正面玄関付近に駐めてあった森本コーチの車のフロントガラスを直撃。大きなヒビが入り、細かなガラス片が散った。フリー打撃を行っていた明瀬も異変を察知していた。「音が聞こえました。何も伝えられていないので、（森本コーチに）謝りたいです」と恐縮していた。

右の強打者候補「真っすぐをとらえられるように」

　高卒１年目の明瀬は、右のスラッガー候補。今季はイースタン・リーグの４７試合に出場し、打率．１７０、２本塁打、１０打点の成績だった。最近では筋力トレーニングの成果が表れて体重が８キロ増加。飛距離をぐんぐん伸ばしている。今は１軍で活躍するために課題と向き合っていて「プロの球を見て、全然違うな、というのが一番印象に残っています。真っすぐが強いので、その真っすぐをとらえられるようにしていきたい」と鍛錬の日々を送っている。