ファイターズ
《ハム番24時》11月14日
対岸の火事では済まない。明瀬の打球で、森本外野守備走塁コーチの車のフロントガラスにヒビが入り、顔面蒼白になる選手がいた。隣に車を駐めていた水谷は「うわ、マジでヤバイ」と焦り、すぐに安全地帯へ避難。1メートルほどずれていれば、被害を受けていたかもしれない。
室内でウエートトレーニング中だった北浦も急ぎ足で出てきた。「ドンと聞こえて(駐車スペースを)見たら、うわっと思って。すぐに車を移動しました。飛んでくるんですよ、ここ」と心配顔。最悪の事態は免れたが「当たってほしくないです、マジで無理っす」と悲鳴を挙げていた。
調べてみると、過去に松本剛や立野の車が同様の被害に遭っていた。打球を飛ばしたのは、いずれも右の長距離砲タイプ。角度的にはファウルとはいえ、選手は責められない。
周囲は一様に同情していたが、異なる反応をする選手もいた。悲惨な状況を目の当たりした池田は穏やかな口調で「おめでとうございます。きょう、宝くじを買って帰りましょう」とボケた。森本コーチは「おめでとうじゃねえわ、何笑っとんねん」と応戦。やり場のない怒りや悲しみを即座に笑いに変える―。さすがの掛け合いだった。