【一問一答】田宮裕涼 術後の経過は良好 このオフに短期間で体が大きくなった理由はー
10月末に右肘のクリーニング手術を受けた日本ハムの田宮裕涼捕手(24)が15日、練習中の千葉・鎌ケ谷で取材に応じ、けがを抱えながら戦い抜いた2024年シーズンを振り返った。術後の経過は良好。長く悩まされてきた不安から解放され、心機一転の決意を携えて来季に向かう。一問一答は以下の通り。
―手術から半月が過ぎた。肘の回復は順調か
「たぶん、はい。まだ2週間ですけど、それなりには回復しているんじゃないですかね」
―左手1本でティー打撃をこなしていた
「とりあえず、まだ右肘は使えないので、それ以外のできることだけやっている感じです」
―いつから右腕を使えるようになるか。投げられるようになるか
「11月末に診察があるので、それ次第じゃないですかね」
―2月1日の春季キャンプには十分、間に合うという診断だった
「12月から投げ始めたら、キャンプインまで2カ月あるので、大丈夫かなと思います」
―シーズン中の肘の状態はどうだったのか
「去年、おととしと肘の痛みがありました。それでやっていたので、今年もそのままいけると(判断した)。去年終盤の活躍もあって、手術して遅れるのが嫌という気持ちもありました」
―シーズン途中で悪化したのか
「今までとは全然、違う痛みになったので、これはダメだと。病院に行って(ねずみを)取ってもらって」
―CS(クライマックス・シリーズ)も苦しかった
「CSはほぼ気力ですね。特に最後のホークス戦は全然ダメでしたね」
―日常生活でどんな動作が厳しかったか
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「全部ですよ。伸びないし、曲がらない。頭を洗えない、動かせない。高い位置まで届かない。茶わんをうまく持てない。曲がらないので。寝る時も肘を真っすぐ伸ばして寝られない。曲げて寝ていました」
―今回の手術で不安が解消された
「ここ3年ぐらいの不安はなくなったので、良かった。去年の入りよりいい状態でいけるかなと」
―シーズン通して感じた課題は
「体力、体の強さの部分で、後半は落ちていった。1年間、戦い抜く体をつくるしかないなと思いました。打てなかったのも、技術というよりは体の問題で、スイングも全然ダメだったので」
―オフは体づくりがメインになるか
「しっかり1年間、走り抜ける体をつくりたい」
―筋量を増やすのか、体脂肪を減らすのか
「どっちもです。試合に出ている時と出ていない時で、運動量の調整も難しかったです。体形も後半、変わっていきました。シーズン中もウエートトレーニングができるぐらいの体力を付けないと、後半は落ちていくなと感じたので。1年間、鍛えて筋力を維持しつつ、あわよくば増やせていけたら」
―今年のシーズン中は、筋力トレーニングをあまりできなかったか
「前半は結構やっていたんですけど、夏場あたりで疲れてきて。疲労を抜かないといけないと考え、ウエートを休んだり。7月、8月に出場機会が減って、体を休めて回復はしたんですけど、そこから力が出なくなった時期があった。スイングが思い通りにできなくなって。1年間、しっかりウエートをしないといけないなと感じました」
―このオフで体が大きくなった印象がある
「シンプルに太りました(笑)。手術後、1週間以上、動けなかったので。汗をかけない状況でした。一気に運動量が落ちて、普通にご飯を食べていたら、普通に太りました」
―それを筋肉に変えて
「ここから絞れる。逆にいいかなとも思います」
―このオフは走ることを重視するか
「走り方をよくしたいなと思っていて。疲れてくると落ちてきて。1年間、いい走りをできるようにしたい」
―どうやって走り方を学ぶのか
「陸上の動画とか、いろいろ見て。ユーチューブにいっぱい載っている。走り方というより、走るためのドリルメニューを参考に。自分でミニハードルとか買って持っているので、そういうものを使いながら練習していきたい」