ファイターズ
2021/12/10 14:44

“二刀流”挑戦中の上原 ”先人”大谷へ「アドバイスくれ!」

1日おきに「投手」「野手」の日を設定、投手の日には打撃練習も

上原は試行錯誤しながら、二刀流調整を続ける(撮影・桜田史宏)

「練習メニューが残っていたら参考になる」

 異例の挑戦を軌道に乗せるため“先人”の知恵を借りる。11月の秋季キャンプ途中から投打二刀流にチャレンジしている上原が今オフ、大リーグ・エンゼルスの大谷に助言を求める意向を明かした。
 「近々ちょっと連絡しようかなと思う。何かくれと。情報、アドバイスをくれと言いたい」。
 大谷が日本ハム入団1年目から投打で躍動した一方で、プロ6年目の上原は今季まで投手専門。「スタートラインがそもそも違う」と冷静に現状を分析している。
 それでも、メジャーで9勝、46本塁打をマークし、MVPも獲得した1学年下の元チームメートは貴重な成功例だ。「翔平がやっていたメニューが残っていたら、一番参考になる」と後輩の経験から学び、成長のヒントをもらうつもりだ。
 現在は鎌ケ谷で、手探りながらも必死に2本の刀と向き合っている。9日も午前中から精力的に汗を流した。練習時間は午前8時から午後6時までが基本。「投手の日」と「野手の日」を1日おきに設定しつつ、「分けてやっていたら、このオフ半分半分。それはちょっと少ない」。投手の日の午後には打撃練習を追加している。
 “相棒”探しも進行中だ。「いろんな人のバットを試している」と西武・森友哉モデルのバットなどを使い、感触を確かめている。
 困難な道を選んだことは自覚している。だからこそ「やることが多い。どうやったら全部消化できるか考えています」と頭と体をフル回転させる日々だ。試行錯誤を積み重ね、上原なりの二刀流をつくりあげていく。

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