コンサドーレ
2024/11/16 20:25

札幌MF原康介 〝先輩〟の教え胸に最終盤の戦いへ 「数十センチでもいいから相手の先に」

紅白戦に出場したMF原(左から2人目)=撮影・工藤友揮

■11月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

出場機会に飢えたルーキー 着実に成長中

 北海道コンサドーレ札幌はフルコートを使用しての30分ハーフの紅白戦を実施した。

 高卒ルーキーMF原康介(19)は約3カ月、公式戦の出場機会がないものの、地道にトレーニングを積み、着実にレベルアップを重ねてきた。序盤戦をにぎわせた若武者がラスト2戦でチームの勝利に貢献すべく、猛アピールに出る。

先手を取ったサブ組 意地を見せたレギュラー組

 主力中心の黄色チームと、主にサブ組で構成された青チームによる12対12での変則マッチが行われた。前半を折り返した時点では3-1で青チームが優位に立っていたが、後半に入り、黄色チームが2点を返し、同点に追い付いた。

 両軍の選手たちは、どんどんヒートアップ。互いの意地がピッチ上でぶつかり合う中、3-3のスコアで後半終了のホイッスルが吹かれた。

大激戦はPK戦へと突入 

 これでトレーニング終了と思われたが、決着をつけるべく、紅白戦にもかかわらずPK戦が行われた。先攻の青チームは4人全員が成功させた。一方、後攻の黄色チームは3人目のDF大﨑玲央(33)のシュートがクロスバーに阻まれた。そして4人目のFW菅大輝(26)が放った強烈なシュートはGK中野小次郎(25)に止められた。

 チームメート同士による大熱戦は、青チームに軍配が上がった。

惜しくもノーゴール 収穫もあり 

 この試合、原は青チームの一員として出場した。同点で迎えた後半終了間際、ペナルティーエリア内の左側でパスを受けてシュートを放ったが、惜しくもGKに阻まれゴールならず。ヒーローの座を射止めるまでには、あと一歩、届かなかった。

 そんな紅白戦を「もっとできたかな、というのがまず一つある」と悔しさ混じりに振り返った。それでも「最近は仕掛けが少なくなっている気がしていた。それをもっと増やしていこうと自分の中で思っていたので、少し表現できたかな」と手応えを感じた。

ルーキーイヤーから示した存在感

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