ファイターズ
《ハム番24時》11月16日
先発ローテーション定着を目指していた根本は今季、2試合の登板にとどまった。未勝利で防御率は14.54。不完全燃焼のシーズンだったと想像する。
苫小牧中央高からプロ入りし、4年目のシーズンを終えた。来季、入団してくる大卒新人は同級生で、ライバルになる。練習終わり、チーム内の競争について尋ねると「5年目だから誰かを意識するとか、なくて。もう結果を残さないといけない。結果を求めてやっていきたい。だいぶ危機感があります」と素直な心情を口にした。
親しくしている2学年上の金村は5月からローテに入り、7勝6敗、防御率2.38の好成績をマークした。左腕と右腕の違いはあるが、テークバックの小さなフォームや考え方を参考にしていた。身近な先輩の活躍は想定していたそうで「結果を残すだろうなと思っていたので、当然かな」と受け止めていた。
このオフの過ごし方が、来季の命運を分ける。一昨年は減量に挑戦し、昨年はフォーム改良に着手したが、いずれも失敗し「1年目のオフが一番いい過ごし方をしたんじゃないかな。今年はそれでいこうかなと。変なことをやらずに」と打ち明けた。少し遠回りしたが、テーマは原点回帰―。試行錯誤した日々も決して、ムダではないはずだ。