ファイターズ
《ハム番24時》11月18日
2軍の山中潔捕手インストラクターが、鎌ケ谷で若手選手の指導に力を注いでいる。田宮が1軍で台頭、2023年ドラフト2位で入団した進藤も順調に育ち、捕手陣の強化に貢献している。
選手時代を含めプロ球界に39年間、身を置いてきた。広島、日本ハムなど5球団で16年間現役を務め、1997年にロッテでコーチを担い指導者人生を始め、里崎智也や日本ハムでは高橋信二、鶴岡慎也らを育て上げた。
指導法は「選手主導」がモットー。長所を見つけ、どこがポイントかを見極めていく。選手との対話を心掛け、練習法をいくつか提示して、その中から選手が選択し、練習に努める。
田宮は成田高を出て6年目でブレイクした。山中インストラクターは「俊敏な選手だった。あんなに動ける選手は見たことがなかった」と、最初に会った当時の印象を振り返る。「去年のキャンプで見た時、1年間乗り切れればなんとか1軍で通用すると思った。プロの体になり、これまで続けてきた基礎練習や技術が追い付いてきた。(ブレイクしたのは)田宮自身の力ですよ」と目を細めた。
田宮に続く捕手も控えている。大卒のルーキー進藤だ。1軍ではまだ2試合しか出場経験はないが「大きな故障もなく1年を乗り切った。来年は大きく飛躍すると思います」と太鼓判を押した。「僕はサポートするだけ」と謙虚に語り、これからも捕手層の底上げに努めていく。