コンサドーレ
逆転残留へ絶対に勝利が必要な広島戦 キーマンとなるのは…《河合CRC竜の眼》
柏が勝ち点3逃し可能性わずかに残る
いよいよ今季のJ1リーグ戦も2試合を残すのみとなった。現在19位の北海道コンサドーレ札幌は、残留圏内の17位に位置する柏と、勝ち点差6、得失点差で9ポイントリードされている。この数字を見ると、前節のアウェー湘南戦(1△1)で引き分けに終わったことが非常に残念でならないが、柏が後半アディショナルタイムの失点で勝ち点3を逃したことで、わずかながらでもJ1残留の可能性が残ったことは救いだった。
次節は札幌が12月1日にアウェーで広島と、柏はその前日の今月30日にホームで神戸と対戦する。原則は最終節と、その前の節は、公平性を保つため各会場一斉キックオフとなるが、広島が今月28日にフィリピンでACL2の試合を行うことを考慮してか、広島対札幌の試合のみ、他の試合から1日遅れでの実施となる。
30日に降格が決定することも…
札幌にとっては、柏が勝ち点1以上を積み上げてしまうと、翌日の試合を戦わずしてJ2降格が決定する状況。選手たちも気持ちの面で難しい部分を抱えていると思うが、他会場の結果に左右されることなく、プロとしての意地を残り2試合で見せてほしいところだ。
首位神戸が柏を下し、札幌が2位広島倒せば
札幌も残留へのプレッシャーを抱えているが、一方の広島も優勝目前からのリーグ戦3連敗で2位に転落しているだけに、逆転優勝へのプレッシャーは相当なはず。最近の試合では、これ以上負けられない、ミスできないという意識からか、バランスを崩すシーンが何度もあり、札幌としても付け入る隙はあると思っている。くしくも柏の次節の相手は首位の神戸なだけに、この試合で神戸が勝てば、札幌には残留へのチャンスが到来する一方、広島には絶対に負けられないという強いプレッシャーがかかるはず。もはや他力に頼るしかない状況だけに、何としてでも神戸には頑張ってほしいところだ。