中島卓也 ベテラン内野手が自らに課すルールとは?「けがもなかったので、続けようかな」
玉井とのキャッチボール中、笑顔を見せる中島=宮西雄太郎
今季3年ぶりの開幕1軍 46試合に出場
日本ハムの中島卓也内野手(33)が20日、エスコンフィールド北海道で自主トレーニングを行った。
3年ぶりに開幕1軍入りを果たした今季は46試合に出場。代走で途中出場する機会が多く、武器とする足で好機を演出した。衰え知らずのベテランは、オフも自らを厳しく律して17年目のシーズンへ向かう。
衰え知らずのスピード感も「もうキツい(笑)」
鋭く切り返し、躍動感あふれるダッシュを繰り返す。オフを迎えた中島はこの日も、報道陣の前で俊敏な動きを披露した。
20代の頃と比べても、見劣りしないスピード感を維持している。それでも「ちょっとは落ちていると思いますよ。ファウルで何球か走ったら、もうキツい(笑)。昔は1試合に3個(盗塁)とかバリバリ走ってたけど」と本人だけが分かる感覚を口にし、苦笑いした。
自主トレーニングでダッシュする中島
誘惑に負けない強い意志が〝長寿〟の秘訣
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ベテランと呼ばれる年齢に足を踏み入れた。若々しい肉体を保つためには、人一倍の節制が必要になる。昨オフの1、2月は禁酒を実行。車座になって泡盛を飲む『オトーリ』の風習がある宮古島での自主トレ期間中も、誘惑に負けず自制心を保ち続けた。
来季も継続する自主規制
シーズン中も飲酒は休日前に限定するなど、自らにルールを課してきた。「宮古島の人も周りの人も驚いていたけど、なんとか我慢できました。けがもなかったので、続けようかなと思います。けがをしたら終わり、という気持ちでやっているので」と、今後も節酒を心掛けるつもりだ。
真剣な表情でゴロ捕球の練習に取り組む中島
熱戦が続くプレミア12 9年前の第1回大会を述懐
北海道から遠く離れた台湾では『プレミア12』が盛り上がりを見せ、21日からは舞台を東京に移して熱戦が繰り広げられる。2015年の第1回大会で代表メンバーだった中島は「あの時に同級生の則本や中村悠平、西勇輝、小川ライアンと仲良くなりましたね」と、当時の出来事を懐かしむ。
ユニホームを脱ぐ同学年プレーヤーに思う
年を重ねて、同世代の寂しいニュースが増えてきた。今オフは元チームメートの大田泰示が引退を決断。「僕から連絡を取って、これからのことを聞いて、『まだまだ頑張ってね』というやりとりをしました」と打ち明けた。
「(同学年の選手が)減ってきて寂しい気持ちはあるけど、長くやりたいという思いが芽生えています。動けるうちは、まだまだやりたい」

まだまだ若い者には負けない!
円熟味を増したプレーは、必ずチームの力になる。職人肌の背番号9は来季もフィールドで、いぶし銀の輝きを放つ。
