コンサドーレ
2024/12/11 15:00 NEW

《元赤黒戦士の現在地・芳賀博信後編》ケガに苦しんだ現役晩年 震災時のサポートがセカンドキャリアの原動力に

2011年、東日本大震災の募金活動を行う芳賀さん(右から2人目)

東日本大震災で故郷に甚大な被害

 北海道コンサドーレ札幌でキャプテンを務めた芳賀博信さん(41)の「元赤黒戦士の現在地」後編は、現役生活の晩年となった2011年以降について取り上げる。(以下、敬称略)

 4年ぶりのJ1復帰を目指してスタートした11年シーズン。札幌は3月5日に敵地で行われた愛媛との開幕戦に0-2で敗れ、ホーム開幕の北九州戦に向けて調整していた同11日に東日本大震災が発生した。芳賀の生まれ故郷である宮城県は、地震と津波で甚大な被害を受けた。

支援活動で大きくなった札幌の存在

 Jリーグの全試合が無期限延期となる中、芳賀はチームで実施したチャリティー活動に積極的に参加し、故郷の復興支援のために尽力した。「チャリティー活動をやっていた中で、サポーターにもすごくたくさん来ていただいて。そのときに、より北海道、札幌という存在が自分の中で大きくなって、これをどこかで返さなければいけないなという思いが芽生えた」。

左足裏の慢性的な痛みが限界に

 約1カ月後の4月下旬にJリーグが再開。芳賀は前年までと同様にチームの主力として活躍していたが、6月のアウェー大分戦で左足底腱膜炎を発症して負傷退場。ここから芳賀の苦闘の日々が始まる。

2011年4月30日FC東京戦の前半、相手DF徳永(右)と競り合うMF芳賀

 

 「慢性的な痛みから始まって、それでも続けてやっていて。最初は痛み止めを飲みながらできていたのが、それも効かなくなって(痛み止めの)注射を打っていた。その中で左足を踏み込んだ瞬間にバリッという感じになってしまって。そこで(出場が)難しくなって」

復帰後も再発を繰り返す 昇格を喜ぶチームの裏側で…

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