田中駿「もっと存在感を」五輪落選バネに代表復帰狙う
19年には大学生でA代表に選出 今季はチーム最長の3285分プレー
北海道コンサドーレ札幌のDF田中駿汰(24)はW杯イヤーの来季、2019年以来の日本代表再選出を目標に掲げる。今季は東京五輪直前に負傷。アピールの機会を手放し、本大会メンバーから落選の悔しさを味わった。「自分の成長に必要だった」と振り返る経験を糧に、夢舞台へとのし上がる。
複数ポジションこなす器用さ「どこで出てもいいよう準備」
田中駿は今季37試合でチーム最長の3285分プレー。36試合はフル出場で、負傷以外で交代を命じられることはなく、ペトロビッチ監督から絶大な信頼を勝ち取った。「多くの試合に出られたことはサッカー選手としてプラス」と胸を張った一方、「もっと存在感を出さなければ」と満足はない。
東京五輪直前の代表活動中に負傷する不運で、本大会メンバーからは落選。自国開催のピッチに立つことはかなわなかった。「チームでもっと頑張ろうと思えた。良いバネになった。自分の成長に必要なことだった」と振り返る。
来季は「試合に出続けて目に見える結果を残し、目指しているA代表に入っていけるように」と気合を入れた。チームではボランチやリベロでのプレー意欲もあるが「右CBでも同じ事が求められる。どこで出てもいいよう準備していく」と献身を誓う。
複数の守備的ポジションを高いレベルでこなす器用さは、限られた枠を勝ち取るためにもプラスに働く。大学生で選出された2019年12月以来のA代表入りへ、研さんを続ける。
(石栗賢)
四方田HCが横浜FC新監督就任へ
来季J2に降格する横浜FCの新監督に、今季J1札幌のヘッドコーチを務めた四方田修平氏(48)の就任が濃厚となっていることが9日、関係者への取材で分かった。今季途中から横浜FCを指揮した早川知伸監督(44)は退任し、コーチに就く方針。
四方田氏は2015年に当時J2札幌のユース監督から昇格してトップチームの監督に就任し、16年にJ1昇格を決めた。17年まで監督を務め、18年からヘッドコーチとしてペトロビッチ監督を支えた。