有薗直輝 ブレークへ肉体改造 体脂肪を減らす鍵は食後の…
鎌ケ谷で自主トレ中 目指すは4年目の飛躍
食後の一息で肉体改造―。日本ハムの有薗直輝内野手(21)が21日、千葉・鎌ケ谷にある2軍施設で自主トレを行った。
今季はイースタン・リーグで104試合に出場し、打率.231、9本塁打、40打点の成績を残した。前半戦こそ調子が上がらなかったものの試行錯誤を重ね、後半戦では一定の手応えをつかんだという。今オフは技術練習と並行して肉体改造にも取り組んでいる。キレのあるニューボディーで4年目の飛躍を目指す。
確実に進化を遂げている次代の主砲
次世代の大砲候補は、着実に階段を上がっている。イースタンではルーキーイヤーの22年が3本塁打、昨季23年は6本塁打。そして、今季は9本塁打と持ち前の長打力が数字に表れるようになった。
見据える1軍舞台 「この成績じゃ」
それでも当然、満足はしていない。「この成績じゃ、今はまだ(1軍に)上がれないと思うので、もっと長打とか結果を残して、2軍でしっかり打たないと通用しない。来年はしっかり1軍で活躍できるようにしたい」と力を込めた。
やはり奥が深いバッティング 試行錯誤の日々
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今季は速い球への対応力向上に努めた。「150キロのピッチャーの時に(ボールを)長く見られない」ことで、始動からインパクトまでのスイング時間を短くすることに工夫を凝らした。
構えの段階からバットを寝かしてシーズンに突入。思い通り、スイング時間は短くなったが、今度は打球角度がつきにくくなり、打球速度も低下した。
稲葉2軍監督のアドバイスで難題克服
稲葉2軍監督からの助言で、後半戦からはバットを立てて構え、足を上げてタイミングを取ることも取り入れた。すると、スイング時間も変わらず、打球の質も良化。後半戦で手応えをつかめた一因となった。
「(スイング時間が)去年は0.17~18ぐらいが平均だったんですけど、今年は0.14~15が平均になった。そこで後半戦はだんだん調子を上げていったんですけど、まだ長打っていうのが少なかったので、それが来年の課題です」
決め手は食後のコーヒー!?
さらなる進化へ技術のみならず、肉体改造も試みている。体脂肪率を下げるために秋季キャンプから食後のコーヒーを取り入れた。
「ブラックのホットです。晩は時間によってなんですけど、朝昼はやってます」。コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼作用があり、始めてから1カ月もたたずに2%以上、低下した。
持ち味発揮へ万事を尽くす
もちろん食事面でも気を使っている。夕食の際には炭水化物の摂取量を少なくし、油物も断っている。
「体脂肪も結構、減って筋量も増えている」と効果はてきめんのようだ。現在20%ほどの体脂肪率を18.5%まで下げることをこのオフの目標に掲げる。長打力倍増へ、キレのある体づくりを試みる。