侍ジャパンの〝代走の切り札〟五十幡亮汰 バックネット裏で観戦した1年前の悔しさを糧に初の代表入り
■WBSCプレミア12
▽2次リーグ ベネズエラ6-9日本(11月22日、東京ドーム)
またも魅せた超一流のスピード
侍ジャパン初選出となった日本ハムの五十幡亮汰外野手(25)が、国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で〝代走の切り札〟として奮闘している。
22日のベネズエラ戦では八回に二塁打で出塁した牧に代わり、代走で登場し三盗に成功。源田の左飛でホームを突くもタッチアウトとなり、「得点につながればベストでしたけど…」と振り返った。
遅ればせながらも… デスターシャ!
六回には中大の同級生でもあるDeNAの牧が、勝ち越しの満塁弾をマーク。本塁打を打った際の決めポーズ〝デスターシャ〟は「遅れちゃって、もう終わったのって…」と一緒に決めることはできなかったが「一応やっておきました」。ベンチで牧の肩をモミモミし「よくやったぞって。(ベンチの)隣に(清宮)幸太郎といて、打ちそうな気がしたので、打つと思ったって伝えました」とねぎらった。
記者会見にも駆け付け「〝ひょっこりはん〟していました」
試合後には、牧が記者会見を行っていた部屋を「ちょっと〝ひょっこりはん〟していました」と、のぞき見。「井端監督もいたので、ちゃんとは無理でしたけど。アイツを笑わせるために。気付いていましたね」と、ちゃめっ気を見せた。
チームに不可欠な足 「厳しいけど、楽しい」
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今大会ここまでスタメン出場は1試合のみ。勝負どころでの代走起用が続いており、貴重な経験を積んでいる。
「いや~難しいっすね。自分が出ない試合が理想ですけど、気持ちが難しいです。結果、接戦とかで、(代走に)行かずに試合が終わったら、めっちゃ出たかった、となる。厳しいけど、楽しいというか。いい緊張感、楽しさもあるので、やりがいというか、勉強になることがすごく多いです」と心境を明かす。
プロ4年目で初の侍入り 念願だった牧との再タッグ
プロ4年目で、初のトップチーム入り。同級生の牧と、再び一緒に戦える喜びをかみしめる。
中大時代は「一番、仲が良かったくらい」と言うほど。プロ入り後、WBCなど国際大会で活躍する姿に「負けず嫌いなので。うれしさ反面、悔しさがあった」と複雑な感情を抱いていた。
昨年11月にはグラウンドの外から熱視線
昨年11月に東京ドームで行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」には牧だけでなく〝チーム中大〟の後輩・古賀(西武)、森下(阪神)がメンバーに選出されていたこともあり、現地観戦した。
「やっぱり悔しさもあったので。(座っていたのは)バックネット裏の10列目くらいですね。人から(チケットを)いただいいて。あっち(グラウンド)側に立ちたいなって思いながら見ていました」と目に焼き付けていた。
飛躍のシーズン リーグ戦では自己最多の18盗塁
今季はシーズンをけがなく完走し、自己最多の18盗塁をマーク。憧れ続けてきたジャパンのユニホームに身を包み、五十幡はグラウンドをさっそうと駆け回っている。