札幌大谷男子が創部5年目で初の全国切符 インターハイのリベンジ誓う【春高バレー北海道予選】
■全日本バレーボール高校選手権北海道代表決定戦 最終日(11月22日、北ガスアリーナ札幌46)
▽男子準決勝 札幌大谷2-0札幌藻岩 北海道科学大高2-1東海大札幌高
▽男子決勝決勝 北海道科学大高2-0札幌大谷(25-19、25-16)
最終日は男女の準決勝と決勝が行われた。男子は札幌大谷が準優勝し、創部5年目で初の春高バレー出場が決定。チームを率いる三原隆佑監督(34)の下で実力を伸ばしてきた今夏のインターハイ出場校が、さらなる高みを目指して再び全国の舞台へと乗り込んでいく。
三原監督が万感の思い
2020年の創部から、一気に道内の強豪校へと成長を遂げてきた札幌大谷が、過去2年続けて行く手を阻まれてきたベスト4の壁をついに突き破った。三原監督は「去年、一昨年と、チームがすごく悔しい思いをこのコートでしたことが、ずっと僕の心に残っていて。しかも今の3年生はそれを目の前で見てきているので、三度目の正直という思いを生徒たちに伝えながら勝ち取った勝利だと思います」と、万感の思いで初出場の喜びを語った。
中学1年時に内山主将を指導 「プレーもすごい」
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中高一貫校である札幌大谷には、中学時代に三原監督の指導を受けた選手も多く、キャプテンとしてチームをまとめた内山碧人(3年)もその1人だ。「三原先生は自分が(中学)1年生のときに(コーチで)一緒に大谷に入ったんですけど、三原先生はプレーもすごいなと思いました。球出ししてもらったときも(ボールの)回転量がすごくて、これは練習になるなって」。
内山主将が中学2年に進級するタイミングで、三原監督は高校の監督に就任。中学から大谷でプレーし続けてきた内山らに高校から加わった選手たちの力が融合し、今年は2大会連続で全国出場を果たすまでのチームへと進化した。
インターハイ準優勝の東福岡へ雪辱
インターハイでは予選グループの敗者復活戦で勝利して決勝トーナメント進出を果たすも、1回戦で準優勝した東福岡に敗戦。三原監督は「リベンジしたいという思いがかなり強いので。決勝まで進んだ東福岡にコテンパンにやられたところから、少しでも強くなったぞ、というところを見せられればいいかなと思います」と、春高バレーの舞台で雪辱を誓う。
期間中には指揮官の誕生日
全国大会は来年1月5日に開幕するが、翌6日は三原監督の35歳の誕生日。内山主将は「先生が春高の期間中に誕生日があるので、バースデープレゼントになって良かった」と、全国での勝利というプレゼントを恩師へと届けるつもりだ。