次女誕生の石川直也 1軍返り咲きへ新球を必殺球にする
家族の大黒柱として責任感
日本ハムの石川直也投手(28)が23日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で自主トレを実施した。20日には第2子となる次女が誕生したことを発表。2児のパパとして、責任感は一層強くなった背番号51。シーズン終盤に習得した新球に磨きをかけ、必ず1軍の舞台に返り咲く。
風が吹きつける寒空の中、石川は球場で1人黙々と走り込んでいた。家族の大黒柱として、吉報に応えなくてはいけない。そんな巻き返しへの覚悟が見て取れた。生まれたばかりの次女の話に及ぶと「かわいいっす」と頬は自然とほころんだ。3歳になった長女もパパの投げている姿を認識できるようになってきたという。「上の子はだいぶ分かってきてます。テレビで見ても後ろ姿とかで分かってるみたいで。ファイターズ賛歌も歌ってる」と微笑んだ。次は1軍のマウンドで戦う姿を、娘たちに見せなければいけない。
今季途中から投球フォーム変更し、2球種を習得
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今季は1軍登板なしに終わり、悔しい思いを募らせた。しかし、転んでもただでは起きなかった。シーズン途中から投球フォームを変えたことで、直球の威力は戻ってきた。このオフはフォームの再現性を高めるために、動きづくりのトレーニングに重きを置く。
さらにシーズン終盤にはスライダーとツーシームを習得。10月のフェニックス・リーグでも試投し、手応えはつかんでいる。その新球を決め球へと変貌させる。石川のスライダ―は縦スライダーに近い軌道で、キレを磨けば空振りを取れる球種になり得る。「今のところ、まだカウント球って感じなので。もう1個決め球として使えるようになれば、(投球の幅が)広がるのかなと思ってます」。
このオフは家族と近い鎌ケ谷で
昨オフまでは2年連続で自主トレを宮古島で行っていたが、次女が誕生したこともあり、このオフは鎌ケ谷を拠点に体をいじめ抜く。「(家族で)男1人なんで」。胸に秘めた強い覚悟を、2025年は形にする。