杉浦稔大 剛速球に込めた思いは… 玉井と共に応援大使で音更町訪問
オフ恒例のプロジェクト 児童らと交流
日本ハムの杉浦稔大投手(32)が26日、北海道応援大使プロジェクトの一環で玉井大翔投手(32)と共に、音更町を訪問した。午前中には音更小学校で児童たちと交流。地元の子どもたちと触れ合い、英気を養った。
よみがえった幼少期の思い出
十勝の澄んだ空気が、シーズンで疲れた体を癒やしてくれた。今年の正月にも音更町を訪れたという杉浦は「道中も良い景色が広がっていましたね。小さい頃からよく遊びに行ったし、野球やアイスホッケーで来ることもありました」と幼き日の思い出を懐かしんだ。
さすがの神対応 4人の子を持つパパ
交流会の質問コーナーでは、児童たちからの質問に対して、一つ一つ丁寧に回答。ボールを遠くに投げるコツや小学生時代の過ごし方を問われると「健康で丈夫な体をつくることが大事。いっぱい食べて、いっぱい寝て、いっぱい練習してください」。4人の子を持つ右腕は、優しくほほ笑んで特別な時間を満喫した。
デモンストレーションで〝ガチ投げ〟!?
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
本拠地・エスコンフィールド北海道の遠方に住む子どもたちにとって、プロ野球選手との交流は貴重な機会だ。その意味を深く理解するから、パフォーマンスにも自然と力が入った。
各学年の代表者とキャッチボール体験を行った後には、2人でデモンストレーションを実施。十分に肩が温まった段階で「あれは玉井が勝手に座っただけ(笑)」と即席のピッチングまで披露した。次々と繰り出される剛速球に、児童たちも教職員も大興奮。会場は大きな拍手に包まれた。
玉井も大絶賛の球威 伝えたかった胸の内
ボールを受けた玉井は「本当に良い球が来ていました。手が痛いです」とガチ投球に驚きを隠さなかった。真剣な表情で腕を振り続けた杉浦は、地元への思いを白球に込めていた。
「これから野球を始めてくれたり、プロを目指す子が出てきたら本当にうれしい。でも、野球だけに限らず『あの時、一緒にいたんです』と言ってもらえたら、一番うれしいですね」
プロ12年目の来季へ気持ち新た
つかの間の交流でも、エネルギーは十分に満たされた。十勝の星はふるさとの期待を背負って、来シーズンも走り続ける。