【一問一答】細川凌平 オフのテーマはワクワク 矢沢永吉とNiziUのライブが癒やし
日本ハムの細川凌平内野手(22)が26日、エスコンフィールド北海道で契約更改に臨み、280万円アップの年俸1200万円(金額は推定)でサインした。このオフは目的に合わせたトレーニングを継続しつつ、大好きな矢沢永吉とNiziUのライブに出向いて英気を養う予定。センターラインのレギュラー奪取を目指し、突き進む。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:11月26日時点】
―サインはしたか
「はい。アップです」
―提示を聞いて
「評価していただきましたし、来季に向けてしっかりやるぞ、という気持ちになりました」
―今シーズンを振り返って
「序盤から、すごく自分としては手応えのあるシーズンでした。最初は。でも、途中、一度ファームに落ちて、8月に上がってきた時は1日で抹消という形になったり、最後のCS(クライマックス・シリーズ)ファーストステージの3戦目で抹消になったり。節目節目というか、チームとしていい状態、勝負に差しかかってるところで、自分が現場にいられないもどかしさだったり、悔しさ。もっともっと必要とされる選手にならないといけないし、信頼していただけるような選手にならないといけないな、という気持ちになりました」
―悔しさの残るシーズンだった
「もちろん、その気持ちは大事だと思うんですけど、ファームに落ちた時に結果を出し続けられた。ファームでいえば、納得いくような成績でしたし、内容を含めて、4年間ですごく成長したなと思えるシーズンでした。今年1年の成長だけではなくて、4年間を含めて、技術、フィジカル面も成長できたんじゃないかなと感じてます」
―球団に伝えたことは
「レギュラーを取る。今の自分の立ち位置だと、ユーティリティーだったり、サブで行くことが多いので。それも大切だと思います。レギュラーで出る選手が一番すごいんですけど、その(途中出場する)選手にもすごく価値があると、自分がやって感じます。レギュラーを取るという意味でいえば、セカンド、ショートと個人的にはセンターも視野に入れて。ずっと外野もやっていますし、内、外野どっちが本職かと言われた時に、どっちかというのは、ないなと思っていて。登録は内野ですけど、外野にも自信を持っていますし、内野でこの球団には取っていただいた。高校の時に外野をやっていて、それでも内野で指名していただいた。個人的にはその気持ちに応えたい。経験が浅い状態で入ってきたからこそ、それを乗り越えるというか、ほかの選手を追い越すぐらいのメンタルだったり、精神力だったり、練習量も自分としては自信を持っているので。そういう面も含めて、最後まで内野というところを諦めたくないということは球団に伝えましたし、球団からもその覚悟を持って指名した、ということを伝えていただいたので。その面も含めて、今までと変わらず、内外野をしっかり練習して、主に二遊間。自分がレギュラーとなってチームの中心になるのが大事だなというふうには感じました」
―その思いに対する球団の返答は
「細川みたいな選手がチームの中心となっていった時に、チームとして上に行くから、というふうに言っていただいたので。もっともっと選手として技術を上げるのは当たり前だと思いますけど、イチ人間として、たくさんの人から信頼していただけるようになりたい。もっともっと勉強して精進していかないといけないなと思いました」
―オフはどんなテーマを持ってトレーニングするか
「トレーニングはそんなに大きくは変えないですけど。4年間で取り組んできたことは順調に進んできているので、変わらず初動負荷トレーニングだったり、ウェートトレーニングを含めて、しっかりと継続してさらにベースアップしていけたらなという思いでいますね。精神面でいうと、オフシーズンは目の前の目標がないので、日々同じことの繰り返しになっていくと思うんです。それが大事なんですけど、その中で精神的にワクワクしたいなと。毎日、来シーズンの自分がどんな姿になっているかを明確にイメージして、ワクワクする毎日にしたいな、と思っています」
―ワクワクするために必要なことは
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「メンタル面でトレーニング。イメージというのが一番、大事だと思いますし、自分が来シーズン、歓喜の輪の中心にいて喜んでいるという。今年はその場にいられなかったので、その場にいられるように。そういう映像を頭でイメージして、それをとにかく毎日、自分の頭の中にすり込んでいきたいなと思っています」
―ベースアップという言葉があった。体重を増やすのか
「そうですね。去年のオフシーズンから3キロアップした状態で今年のキャンプに入ったので。そこからシーズン中も含めて維持できたということもあるので、さらに3キロ、4キロ…3キロぐらいですね。ベースアップをしっかりしていければ、いいかなと思っています」
―今は何キロで目標は何キロか
「シーズンが終わった時に77、78キロぐらいだったので。今は79キロ。秋季キャンプを含めてしっかり取り組めて順調に来ている。キャンプインで81キロまでいければ、個人的には成功。いい取り組みができたオフシーズンになるかなと思います」
―自主トレの予定は
「12月の頭に鳥取で初動負荷トレーニング。毎年、行っているので、そこで約1週間。1月は例年通り、伊江島で(松本)剛さんにお世話になろうと思っています」
―来年は5年目。同世代の大卒ルーキーも入団してくる
「同級生が入ってくるので、僕たちの世代でもっともっと盛り上げていけたらいいなと思いますし、今、同級生は自分を含めて3人いますけど、3人加わって6人になる。同級生だと、なんでも話しやすいと思いますし、自分たちは大卒の子たちより4年間多くプロの世界でやってきているので、分からないことはサポートし合って、刺激し合えればいいかなと思っています」
―一方で負けられない、という気持ちも
「いや。誰がとか、本当になくて。ライバルはいないと思っていますし、自分自身がうまくなれば、別に誰が入ってきてもどんな選手が入ってこようと、自分が一番うまくなれば、そのチームで出られる。それだけの話だと思うので。正直、そこに関してはあまり意識はしていないですね」
―野球以外の部分で、オフに予定していることは
「ライブに行くくらいですね。矢沢永吉さんのライブ、ずっと好きで去年も行かせていただいた。あとはNiziU。NiziUが好きなので、行きたいなと思います」
―対照的なアーティストだが
「シーズン中からしっかり応募して、当たっているので。その瞬間が一番うれしかったです」
―場所は
「矢沢永吉さんは武道館。NiziUは神戸の方です」
―その場所が当たったのか
「(NiziUは)神戸一発で申し込んでそれで当たりました。ファンクラブに入っているので。先行抽選でいけるので。なんとか当たって良かったです。それが一番の癒やしかなと思います」
―来季の目標を。ポジションに関しては幅広く備えるか
「全部、守れるというのが一つの強みではありますけど、そこだけではなくて、しっかりと1つのポジションでレギュラーを取るというところ。年齢的にも若いですし、もっともっと自分はチャレンジしていかないといけない。これでいいと思ってしまったら人間はそこで終わりだと思う。センターというのは去年も守っていましたけど、今年はセンターだけ守れなくて、そこに悔しさも感じていて。センターは自分としては、不安なく自信を持って守れるポジションでもありますし、長年、中高と守ってきたポジションでもあるので。そういう思いも込めてセンター。やっぱりセンターラインが野球の中心だと思いますし、ほかのポジションももちろん、すごく難しい。全ポジションを経験したからこそ分かる難しさはあるんですけど、セカンド、ショート、センター、その3つの中で取れたらなと思います」
―打撃も含めて具体的な数字の目標は
「出続けたら、そこに乗っかってくるのが数字だと思うので。具体的な目標はこれからデータ面も含めて整理して、立てたいなと思っています。ファームで今年は出塁率4割を超えることができて。打席数はめちゃくちゃ多いわけではないですけど、出塁率4割と打率3割を超えた。そういう面をそのまま1軍で出せれば、自然とずっと出続けられる選手にはなると思いますし、自分のタイプからしても出塁することが、どの打順にいても大切だと思う。打率も含めてハイアベレージを残せたらいいなと思っています」
―あらためて来季への意気込み
「常にファンの皆さんにもワクワクしていただけるような毎日に自分自身もしていきたいと思っているので、頑張りたいと思います」
―昇給分の使い道は
「いや、特には決まっていないですね。トレーニングをしっかりやるので、そういう面で使っていけたらいいなと思っています」
―センターラインのポジションを奪うためには何が必要か
「守備を大切にするチームでもあると思うので、二遊間を守るのであれば、しっかり守備の面からもっともっと信頼を得ていかないといけない。バッティングの面はもっともっと、ずっと打ち続けないと。今年、出続けた選手には必ずアドバンテージがあると思います。その選手が頑張ったから2位という位置にファイターズはいられたわけで。自分としてはそれを超えていくだけの結果が必要だと思うし、印象も必要だと思う。とにかく打ち続けて、守り続けるしか、その人たちを超えていく道はないと思っているので。でも、結果にこだわり、結果を求めすぎちゃうとメンタル面から崩れていったりとか…。求めると失われていくと思うので。自分としてはいいイメージを常に持って。シーズンの初めというよりは終わった時に今年、納得できたなとか、良かったなと思えるようなシーズンになるように。終わりを大切にしたいなと思っています」
―来季へ向けて二遊間、センターの練習量のバランスはどうするか。
「毎年、集中しているのは二遊間。ショート、セカンドに集中していて。その状態でキャンプに入っている。自主トレ期間にもサードや外野の練習もするんですけど、基本的にはセカンド、ショートの練習を常に。特にショート。内野だったらショートが一番タフだし、大変、難しいポジションだと全部を守って思ったので。ショートの練習というのは必ずしないといけない。スローイングも含めてそれが大切になってくる。ショート、セカンドを重点的にやってきたので、変わらずにやっていきたいなと思っています」
―メンタルトレーニングは来年以降も
「継続ですね。去年の12月からずっとサポートしていただいているメンタルコーチの方がいるので。その方と今朝も一緒にやりましたけど、しっかり毎週セッションして、常にいい状態に持っていくためには何が一番いいのか。それは本当に人それぞれ違って、メンタル、精神状態というのは本当にそれぞれ違うので。これが一概にいいとは言えないんですけど、自分自身に合うもの、レシピというのが今年1年で、できてきて、メンタル面での手応えはすごくあるので、そこを継続していくだけかなと思っています」