高校野球
2021/12/10 15:03

甲子園の次は神宮へ!帯農・佐伯が札国際大へ進学

札国際大に合格した帯農の佐伯。進学後もバットを振り続ける

 今夏の甲子園に出場した帯農の佐伯柊内野手(3年)が9日、札国際大のスポーツ人間学部に合格した。昨夏の交流試合にも出場し、2年連続で甲子園でプレー。次のステージでも全国舞台を目指す。また、谷口純也外野手(3年)が同じく札国際大、武藤大斗投手(3年)が札大で硬式野球を継続する。

プロ入り2投手から2安打、好投手撃ち自信に

 攻守の要、主将として帯農を甲子園出場に導いた佐伯。次は大学野球の聖地・神宮を目指す。
 入学時の目標は高校卒業後に消防士になることだった。「硬式野球は高校まで」と決めていた。しかし、2年連続で甲子園の土を踏み、徐々に心境が変化していった。
 昨夏の甲子園交流試合では、高崎健康福祉大高崎(群馬)からヤクルトに入団した下慎之介投手(19)と対戦。今夏はソフトバンクからドラフト1位指名されたノースアジア大明桜(秋田)の風間球打投手(3年)と対峙(たいじ)した。
 佐伯は2投手から、それぞれ2安打を放った。2試合で計5安打をマークし、甲子園での打率は.625。「全国有数の投手から打てて自信につながった。もう少し続けてみよう」と大学で野球を継続する決断をした。
 高校時代は「できすぎ」と振り返るが、やり残したこともある。交流試合は勝利も今夏は初戦敗退。「記録に残る1勝」を挙げることができなかった。教員免許を取得し、指導者として再び甲子園を目指す道があることも後押しになった。
 進学する札国際大は札幌学生野球連盟の2部リーグに所属。明治神宮大会や全日本大学選手権出場へは険しい道が続く。それでも佐伯は「努力すれば、夢がかなうことを高校で学んだ。神宮も決して届かない場所ではない」。地元の帯広を離れ、札幌で新たな挑戦をスタートさせる。
(島山知房)

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