《YOUNG GUNS》札幌MF原康介 未来は「今、自分がどれだけ積み重ねられるか」で変えられる
勇気をもらったあの選手 自身が描く未来像とは
北海道コンサドーレ札幌の若手選手にクローズアップするインタビュー企画「YOUNG GUNS(ヤングガンズ)」第3回は、高卒ルーキーMF原康介(19)を紹介する。原はシーズン前の沖縄キャンプで練習生として参加し、プロ契約を結んだ。デビュー3戦目でプロ初ゴールを決めるなど、今季の序盤に存在感を示した。
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なお、有料会員を対象に原の直筆サイン入りマフラータオルや、道新スポーツのカメラマンが撮影し、サインが入った写真を抽選でプレゼントする。応募要項は記事の最下部より。
相手にとって脅威となる選手へ
―この1年を振り返ってどのような思いを持っているか
すごくレベルの高い環境、今までにない環境でやれているので、すごく楽しいなという部分と、もっと試合に出たいという気持ち、自分がもっとうまくなりたいなという強い気持ちを持っています。
―名古屋高で全国高校サッカー選手権を戦っていた正月の時点でプロという想像はしていたか
していなかったですね。
―札幌入りが決まったときの心境は
プロを目指してはいましたけど、プロの練習参加が(札幌で)初めてだったので何というか、こんなにすぐ決まっちゃうんだって。「本当にプロなんだ」って。あんまり実感はなかったですね。
―第2節の鳥栖戦でプロデビュー。第4節の町田戦ではプロ初ゴールを決めた
ずっと必死でした。自分がやれるということ、自分がやろうとしていることというのを示すので精一杯でした。
―今季リーグ12試合出場2得点。公式戦から遠ざかっていた時はどのような思いだったか
試合前日や前々日にメンバーに入らないと言われても、そのメンバー外の練習の中で、少しでも自分がうまくなって、今出ている選手たちとの差を埋めて、どんどん追い越していこうという気持ちを持ってやっていました。
―シーズンを自己採点すると100点満点で何点か
30点ぐらいですね。
―足りない70点はどういう部分か
決して手を抜いているとかではないので、自分が持っているものは出せていると思います。でも、その中で自分がもっと期待しているところで、まだ70点足りないのかなと思います。
―プロ1年目が終わった。今後どのようになって、どんなプレーを見せたいか
選手としては今の(MF近藤)友喜くんもそうですけど「ボールを持ったら怖い」と思えるような選手に。あとは点やアシストの結果で、目に見えてより怖い人になれたらいいと思っています。
―近藤とはピッチの内外でよく一緒にいる
そうですね。たぶんチームの中だったら、一番仲が良いかもしれないです。
―最初に仲良くなったきっかけは
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キャンプの時はまだ今のように絡んでいなかったけど、キャンプが終わって4月、5月ぐらいから一緒にいることが多くなって。
―オフの日も一緒にいるか
そうですね、最近はずっと一緒にいますね。札幌でオフを過ごしているときは一緒にいることが多いですね。
―自身はオフの日をどう過ごしているか
特別なことはやっていないですね。高校の時もそうだったけど、僕は毎日、体を動かしたい人なので。(通常の)練習みたいには動かさないけど、オフでも軽く動かしています。オフでも自分がサッカーをうまくなれるように。ずっとではないですけどサッカーを見たりするのは意識しています。
―どこかに出かけたりは
出かけることもあります。最近は先輩たちといることが多いですね。
―北海道でお気に入りの場所は
全体的にいろいろな温泉が好きですね。定山渓とか。あと、北海道はすごく空気もいいですね。
―10月の小学校訪問時に子供たちからの「サッカー選手になっていなかったら」という質問に「建築関係の大学に行きたかった」と答えていた
高校3年生の職業選択の時に、何を目指すのかみたいなものがあって。何になりたいかな、と思った時に最初に希望していたのが建築学科で。(志望校として)関西学院大学に行きたかった。
―どういう経緯で建築を学ぼうとしたか
自分が理系だった中で、どういう職業に就きたいかなと思った時に、いろいろな選択肢がある中で、たまたまYouTubeで建築関係の動画が流れてきて。こういう職業があるんだ、面白そうだなと思いました。
―学問としての建築に興味が湧いた
そうですね。こういう(一般的な)住宅も全部、建築家が建てていますし、そういうのを考えると面白いなと思いました。
―憧れのサッカー選手は
いっぱいいますけど、一番好きなのは(元クロアチア代表MF)モドリッチでした。ちっちゃい時からずっとテレビでレアル・マドリードを見てきて、(サイズが)大きい選手がいっぱいいる中で、そこまで身長が高くなく、ごついわけでもない選手があそこまで戦って、バロンドールを取っているというのはすごいなと。僕も身長は大きくないですけど、頭の中の(アイデアの)違いだけで、ここまで登り詰められるんだなということに勇気をもらいました。
―最後に、これから思い描く将来像を聞かせてください
将来像もありますけど、でもその未来も「今、自分がどれだけ積み重ねられるか」だと思うので。そういう中で今の自分がどれだけ頑張るかということをずっと意識しています。未来をどれだけ思い描いても今、頑張らなかったら何の意味もないですし。未来がどうなるかは分からないけど、自分が今、全部を一生懸命やり切って、もしダメだったら仕方ないなと思うので、「今日、頑張ろう」ということをずっと思っています。
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