【一問一答】清宮虎多朗 家族と食事中に鳴った電話 失意の戦力外から感謝の再出発
12球団合同トライアウトを経て日本ハムと育成契約を結んだ清宮(せいみや)虎多朗投手(24)が28日、エスコンフィールド北海道で入団会見に臨み、球団への感謝と恩返しの活躍を誓った。背番号は115に決定。来季年俸は700万円(金額は推定)。覚醒の可能性を秘めた最速161キロ右腕は、名前がよく似た清宮幸太郎内野手(25)とも対面し、歓迎の言葉をかけられた。一問一答は以下の通り。
―エスコンに足を踏み入れた今の気持ちは
「自分自身、初めて来たんですけど、想像以上にきれいで広くて、とてもワクワクさせてくれる球場だなと感じました」
―北海道の印象、ファンの印象は
「北海道も実は初めて来て。ファイターズとファンの方々の印象はとても熱くて、勢いもすごくて、若い力もすごくて、まとまったチームであり、ファンの方々とチームが一体となっていて。すごいいい環境、いいチームだなと思っています」
―トライアウト受験後、連絡を待っている時の心境は
「トライアウトを受ける決断をするまでちょっと時間がかかって。正直、受けたところでNPBに戻ることは難しいと思っていて。(事前に)連絡も何もなかったので。アメリカに行くとか、選択肢はあったんですけど。こうやってトライアウトを受けた結果、ファイターズさんに声をかけていただいて率直にうれしかったです」
―オファーを受けた時の状況は
「トライアウトが終わって、帰宅してから木田さん(GM代行)の方から、育成契約を打診したいです、と連絡がありました」
―再チャレンジできると決まって
「NPBでまたチャンスがいただけるとは思っていなかった。6年間、イーグルスで経験してきたので、その経験も踏まえてオフを過ごしたい。今シーズン、ふがいない成績で終わったので、それを改善してファイターズに還元できたら」
―球団から、どんなところに期待していると
「木田さんもファームで監督をやられていた時代があって、その時にセーブ王をファームで取らせていただいた。その時は九回になると、あー出てきちゃったという感じだったと。去年はダメだったけど、今年はそれを発揮してほしい、と言われました」
―強み、持ち味は
「力のある真っすぐが売りで。その中でフォークで三振を取ることですかね」
―ファイターズの選手と連絡を取ったか
「田宮と高校時代、千葉県選抜で一緒のチームになって、仲良くさせてもらっていたので、すぐ連絡して。質問もたくさんあったので、そういうところを聞いて、解消してもらいました」
―どう解け込んでいきたいか
「すごい楽しんで野球をやるな、という印象があるので。ベテランの方々も、若手も一体となって楽しく皆さんで野球をやられている。自分自身も全力で楽しみながら、力を発揮できればと思います」
―清宮幸太郎と名前が似ている。以前、プロで戦いたいと言っていたが、同じチームに
「今シーズン1度、鎌ケ谷のファームの試合で対戦する機会があって。自分はちょっと意識したんですけど(笑)。今度は同じチームで勝ちを目指して一緒にやっていきたいですね」
―名前が似ていることで注目されやすい
「たくさんそれを話題にしていただいて、たくさん知ってもらえるのであれば、ぜひお願いします、という感じです」
―今後の抱負を
「1度、戦力外になってから拾っていただいた。今までも毎日、全力で過ごしてきましたけど、ファイターズの力になれるように一日一日、全力で過ごして、一日でも早くエスコンのマウンドに立てるように頑張ります」
―2軍で清宮幸と対戦したときの結果は
「結果は確か、セカンドゴロだったと思います。打ち取った記憶があります」
―直接、話したことは
「先ほどロッカーであいさつしました。頑張ろうねと。ちょっと笑いながら。和やかな感じで」
―漢字が一緒の名字。登録名の話は
「まだ、それは確かにしていないですね」
―ファンからどう呼ばれたいか
「難しいですね…」
―楽天時代はどう呼ばれていたか