夏季スポーツ
2021/12/10 15:05

北海17年ぶり全国1勝だ 28日開幕全国高校サッカー

 今月28日に東京・国立競技場で開幕する全国高校サッカー選手権に2年ぶり11度目の出場を果たす北海が、きょう10日から3泊4日の東北遠征に出発する。今夏の全国高校総体で優勝した青森山田の胸を借りて練習試合を行い、全国トップレベルを体感。29日に1回戦で対戦する強豪・長崎総合科学大付戦への試金石とする。9日には父母会からビッグフラッグと横断幕が贈呈され、イレブンたちは士気を高めた。

「北海の漢」新フラッグで士気も向上

 新フラッグは「北海の漢」、横断幕には「道をつくる」と、チームカラーと同じ黄色の布地に緑色の文字が記された。島谷制勝監督(52)は「力強い、感謝です」と話し、イレブンは17年ぶりの全国1勝へ意気込んだ。
 大会まで3週間を切り、これ以上ない練習試合が組まれた。青森山田は今大会でも優勝候補NO.1。島谷監督と親交のある登別大谷出身の黒田剛監督(51)が率いていることで実現した。GK伊藤麗生主将(3年)は「テストも終わったので、これから全員で気持ちを切り替えていきたい」。実りある遠征にし、本番モードへと突入する。
 心強い仲間も帰ってきた。9月に左足首を骨折し、10月の全道大会は松葉づえをついてサポートに回っていた右WBの川崎啓史(3年)がチームに合流。すでに紅白戦でプレーするまで回復した。「みんなが勝ってくれた。もっと状態を上げていきたい」。広い視野を武器に好機を演出する。
 2年前の出場時、スタンドで悔し涙を流す先輩たちの姿を現3年生は目の前で見てきた。伊藤主将は「3年間の集大成。チーム全員で勝利をつかみ取りたい」。創部98年目を迎える北の漢たちが、100回大会の節目に新たな道をつくる。
(西川薫)

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