ドラフト3位・浅利太門が仮契約 異例の〝パワースポット〟神社での入団交渉 道産子マネジャーの助言で実現
契約金6000万円 年俸1000万円で仮契約
日本ハムがドラフト3位で指名した浅利太門投手(22、明大)が28日、東京・府中市の大國魂神社で仮契約を結んだ。契約金6000万円、年俸は1000万円(金額は推定)。明大野球部が必勝祈願で訪れるパワースポットで、プロとしての第一歩を踏み出した。
記念すべき門出にぴったりの舞台
厄払いや縁結びに御利益があり、1900年以上の歴史を持つ神社で行われた入団交渉。宴会場「梅竹の間」の金びょうぶをバックに、浅利が満面の笑みを見せた。
「プロ野球選手になる一歩というか、階段を上がったかなと感じています」。晴れの舞台に備えて、昼には散髪へ。「仮契約に向けて切りました。だいぶ短くお願いしますって、美容師の方に伝えて切りました」と、はにかんだ。
明大野球部とも縁の深い神社
都内屈指のパワースポットとして知られる武蔵国の総社は、明大野球部にとって特別な場所だ。毎年、必勝祈願を行い、優勝祝勝会の会場になったこともある。
「ここで仮契約できるのは非常に光栄に思います。思い入れというか、思い出のある場所です」と喜びをかみしめた。
札幌出身の岸上マネジャーが〝アシスト〟
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仮契約の会場といえば、ホテルなどが定番で、神社で行われることは珍しい。担当の山本一徳・アマスカウトグループ長には、こんな思いがあった。
「明治大学さんがここを使われるっていうのと、この部屋っていうのは、いろんな人の門出とか縁を育んできた部屋。パワースポット。そんな理由からです。明大の岸上マネジャーから教えていただいて、ぜひここでやろうとなりました」。明大史上初の女性主務で札幌出身の岸上さくらさん(22)の助言があったことを明かした。
1年目の目標は「土台作り」
道産子マネジャーの〝ナイスアシスト〟もあり、縁起のいい場所での入団交渉が実現。浅利は1年目の目標として色紙に「土台作り」と力強くしたためた。
「もし1軍で投げられる機会があれば、しっかり活躍したいなと思いますけど、体づくりを含めて技術面も〝土台作り〟を大切にしていきたいです」
大渕スカウト部長も期待 「スケール感を持っている」
大渕GM補佐兼スカウト部長は「スケール感を持っているし、三振を取れるのが大きい」と評価。リリーフ向きとの声もあるが「われわれの共通テーマは選手の最大化を目指す。先発できるなら先発してもらいたい。今から後ろとは決めていないです」と大きな期待を寄せていた。