４日間通算１アンダー９位

　女子ゴルフのシード権獲得選手を除く、来季の優先出場権を懸けたファイナル予選会（ＱＴ）最終日が２９日、行われた。北海道勢では札幌出身のルーキー・政田夢乃（２４、なないろ生命）が最終日を５バーディーなど７０でまとめ、４日間通算１アンダーの９位に入り、初の開幕戦から前半戦の出場権を獲得した。また札幌出身の吉本ここね（２４、不二サッシ）が道勢最上位の８位。千歳市出身の宮沢美咲（２２、HESTA大倉）は７１位、北広島市出身の酒井千絵（４７）は８０位、札幌出身の成沢祐美（２７）は１００位に終わり、来季は下部ツアーが主戦場となる。

後半は「バーディーパットを打てる位置につけられた」

　今季メルセデスランキングは５７位でフィニッシュ。来季前半戦の出場権をあと一歩で逃したが、ＱＴでは３５位がボーダーラインだった前半戦フル出場の権利を楽々ゲット。「４日間ともドライバーがすごくよくて、セカンドがあまり（カップに）ついてなかったんですけど、後半はしっかりバーディーパットを打てるような位置につけられていたのでよかった」と、安堵した。

フル参戦した中盤から何度も優勝争い

　昨季５度目の挑戦でプロテストに合格。初めてのＱＴは１４７位で下部ツアーからのスタートだったが、少ないチャンスで結果を残し、リランキングで１４位に入り、中盤からレギュラーツアーにフル参戦。何度も優勝争いに顔を出すほどに成長した。愛らしいマスクも加わり人気は急上昇。「去年はプロテスト終わって、疲れ切ってる状態でQTで何も分かってない状態だったので、ファイナルにも来れなくて。今年経験したことを活かしつつ攻め方だったり、自分のショットもすごくよくなってるので、そこも活かしながらプレーできたかな」と、自らの成長を実感した１年だった。

来季は春から夢乃スマイル見せる

　これで来季の開幕戦の切符もつかんだ。今季レギュラーツアーは８月に行われたＮＥＣ軽井沢７２の２位が最高。「前半戦となると１試合も出ていなくて、ほとんどが初めてのコースなので、今年みたいな気持ちで練習ラウンドをしっかりして優勝目指して。来年は優勝したい」。来季は春から夢乃スマイルで、国内女子ゴルフ界を盛り上げる。