Fジュニア吉田侑樹監督新体制で13年ぶりV挑む 26日から東京で12球団ジュニアトーナメント

13年ぶり2度目のタイトル目指す
12月26日から日本野球機構(NPB)12球団ジュニアトーナメントが東京・明治神宮球場とベルーナドームで開幕する。20回記念の今年は2軍球団と日本独立リーグ選抜の4チームが加わり、16チームで行われる。ファイターズジュニアは、吉田侑樹新監督(30)の下、13年ぶり2度目のタイトル獲得を狙う。1日には23年Fジュニアと壮行試合を行い、3-3の引き分け。NH旗選抜との2試合目は6-4で逆転勝利。26日初戦の横浜DeNAベイスターズジュニア戦へ、さらにチーム状態を上げていく。

エース候補の前口投手好投
450人の狭き門をくぐり抜けた16人の精鋭6年生が、エスコンフィールドで躍動した。先発したエース候補の左腕・前口栄飛(えいと)投手(西岡スターズ)が4回1/3無失点と好投。「投げている感じがすごく良くて、緩急はあまり良くなかったけど、速球が良かった」。父・良太さん(38)は東海大四高(現・東海大札幌高)でエースとして南北海道4強入り。東海大卒業後、JR北海道でもプレーした。右腕の父を持つサウスポーは「ベイスターズジュニアを完封できるようにスタミナと球速をつけたい。目標は完全試合です」と、意気込んだ。

指導陣に谷口コーチや旭川出身の浅沼コーチも
須永英輝前監督(39)の下で2年間コーチを務めた吉田新監督が指揮官に就任した。アカデミー4年目。指導の土台は「一番はやっぱり準備すること。こちらから言うこともできますが、自分たちでしっかり考えて動くことを一番に考えながら、その後にチームワーク。仲が良いだけじゃなくて、自分たちで悪いプレーや気を抜いたプレーにしっかり言い合えるチームを目指しています」。さらに旭川出身の浅沼寿紀コーチ(35)と谷口雄也コーチ(32)が加わるなど指導陣は一新。例年は対外試合は壮行試合程度だったが、今年は千歳の専用球場を主な拠点に、すでに20試合を消化。「最初、フリッパーズさんに負けて、そこから何くそっていう気持ちを持って、みんなやってくれている。最近になって少しずつチームになってきているんじゃないか」。11月末には千葉・鎌ケ谷で巨人、横浜DeNAと交流試合を行った。

2018年のメンバーが高校生となり全国舞台に活躍
今夏の甲子園には2018年のメンバーが道内外の4校から4人出場。なかでも京都国際の高岸栄太郎内野手(3年)はOBでは初めて夏の甲子園で優勝した。さらに秋の国スポでは夏の甲子園にも出場した明徳義塾・高橋龍成三塁手(3年)が「5番・三塁」で優勝に貢献。高橋の出身チーム、東ハリケーンの後輩、美水陽翔遊撃手は2試合目にスタメン出場し、2安打をマーク。守備でも安打性の緩いゴロにチャージしてランニングスローでさばいた。「僕も甲子園でプレーしたい。なかなかヒットが出ず、苦しんだ状態だったけど、エスコンフィールド北海道で2本打ててうれしいです。大会ではまずスタメンで出ることを考えて、そのあとに結果残して日本一になれるように頑張ります」。スタメン入りへ、激しい競争を勝ち抜く。