コンサドーレ
2024/12/01 20:45

札幌が降格決定翌日に5失点大敗 FW鈴木武蔵同点ゴールも優勝争い中の広島に屈する

前半42分、同点ゴールを決めて喜ぶFW鈴木=撮影・舘山国敏

■J1第37節 広島5―1札幌(12月1日、エディオンピースウイング広島)

 前日の他会場の結果を受けて、2016年以来9シーズンぶりのJ2降格が決定した北海道コンサドーレ札幌は、広島に先制を許すも、FW鈴木武蔵(30)のゴールで一時同点に追い付く。だが前半終了間際に勝ち越されると、後半は守備が決壊し、終わってみれば5失点大敗。1年でのJ1復帰に向けてのリスタートとなる一戦は、札幌にとって苦しい結果となった。

「最後のアウェー戦に勝って帰りたかった」

 先月30日に行われた柏対神戸が引き分けに終わったことによって、この試合の前日に降格が決定した札幌。それでも鈴木が「降格が決まっても、変わらず自分たちのスタイルで、最後のアウェー戦に勝って帰りたいと思っていた」と語ったように、モチベーションを低下させることなく試合に臨んだ。だが神戸のドロー決着によって逆転優勝の可能性が増した広島は、是が非でもホームで勝利を収めたい執念が炸裂し、札幌は完全にのみ込まれてしまった。90分間のシュート数は広島の21本に対し、札幌はわずか5本。鈴木は「思うような結果にならなくて残念です」と悔しさをのぞかせた。

 広島は前半8分に先制すると、その後もボールを保持して札幌ゴールに襲いかかった。序盤から苦戦を強いられた札幌だが、苦境を打開したのが鈴木だった。

前半42分、同点ゴールを決めて喜ぶFW鈴木(右)

 

近藤→武蔵へグラウンダーのクロス

 前半42分、MF駒井善成(32)のスローインから、MF浅野雄也(27)、DF馬場晴也(23)とつなぐと、馬場からのダイレクトのスルーパスに反応したMF近藤友喜(23)が、ゴール前でフリーになった鈴木へグラウンダーのクロス。鈴木がGKとの1対1の局面できっちりゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。「いい形で友喜が3人目で受けて、たぶん股(の間)を狙ってクロスが入るだろうなと思って、中に入って。関係性も良かったし、シュートも入って良かった」と、同点ゴールのシーンを振り返る。

目標が残っている者とモチベーションの差が…

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい