高校野球
2024/12/06 18:30

〝もう一つの選抜甲子園〟来年5月5日開催へ 東西の選抜チームで1試合限定の交流試合

甲子園で行われる軟式選抜大会の東日本選抜のメンバーに選出された登別明日・尾崎主将(写真左)と北海道科学大高・白浜主将(同右)

道内から2選手を推薦

 日本高校野球連盟は6日、来年5月5日に阪神甲子園球場で軟式選抜大会を行うことを発表した。大会名は「全国高校軟式野球選手権大会70周年記念 春の軟式交流大会 in甲子園」。1試合限定のため、全国の加盟校から東西の選抜チームを結成して行われる。歴史的な大会に北海道高野連からは、秋季全道大会優勝の登別明日・尾崎佑成主将(2年)と今夏の選手権代表の北海道科学大高・白浜琢磨主将(2年)が推薦された。

昨夏全国4強の登別明日・尾崎主将「憧れの場所」

 〝もう一つの選抜甲子園〟がついに実現する。2021年からは全国高校女子野球選手権の決勝が甲子園で開催されるようになったが、軟式高校野球の公式戦が甲子園で行われるのは史上初だ。選抜チームはそれぞれ選手25人に、監督、コーチら4人と記録員の合計30人。昨夏の全国高校軟式選手権4強入りに正捕手として貢献した登別明日の尾崎主将は、「まだ甲子園で自分が野球できるのが実感なくて、すごいワクワクと、ちょっと緊張もありながら。甲子園はテレビで見たことしかない、高校球児の憧れの場所」。

「心からうれしかった」北海道科学大高の白浜主将

 北海道科学大高の白浜主将も「小さい時から野球をやってて、テレビでよく見る場所でしたし、実際に選ばれたことを聞いた時は、本当に心からうれしかったです。逆にちょっとプレッシャーと言いますか、自分がどうできるのかなと。それが今のモチベーションになって、冬のトレーニングは頑張れます。本当に今は楽しみでしかない」と甲子園の土を踏む日を思い描く。

以前から開催を望む声

 これまで軟式の聖地は1981年から夏の選手権が開催されている兵庫県の明石トーカロ球場だったが、以前から関東の指導者を中心に選抜甲子園のように春の全国大会開催を望む声があがっていた。

 登別明日の葛西健太郎監督(51)は、「今まで夏一本の全国大会だった。たった1試合の交流戦ですけど、もう一つの全国大会が開催されることによって秋の結果が春につながる。秋が終わって、夏一本は結構きつい。秋にどれだけ結果を出しても夏まで10カ月。軟式も硬式のリズムに追い付いてきた。冬のモチベーションにつながるので、それを目指す子供たちが増えてくれれば」と大歓迎だ。

硬式で選抜甲子園優勝の健大高崎・石垣とは同郷の尾崎

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