ファイターズ
新庄監督 指導者育成への熱意と誠意 人材流出は「大歓迎」
球界の発展を願えばこそ
良き指導者の育成が、球界発展につながる。日本ハムの新庄剛志監督(52)は、大きな視点で物事を捉え、人材の流出さえも歓迎する。
指揮官は今秋のキャンプを「アップデート」を理由に欠席。監督不在の異例な状況下で、選手たちは鍛錬の時を過ごした。
「監督になったつもりでやらせるのもポイント」
遠隔地からキャンプの様子を見届けていた新庄監督は「コーチを育てるために。スケジュールやメニューを監督になったつもりでやらせるのも、1つのポイント」と狙いを明かした。
今オフには新庄政権下で、投手コーチを2年間務めた建山氏が退団。来季からロッテのコーチに就任することが、11月に発表された。
吉井監督と「いいコーチだね」と話していた
ボスは「大歓迎なんです。実は吉井監督とも『建山コーチはいいコーチだね』という話をしていました。例えば、うちのチームから森本コーチが欲しいと言われれば、どうぞどうぞと渡す。そうやって選手以外にコーチを育てることも、ずっとやりたいと思っていた」と、流動性の高まりを喜んだ。
林ヘッドだけは「勘弁して」
唯一譲れない存在は、林ヘッドコーチだ。多種多様で複雑なサインに対応するヘッドは側近中の側近で「勘弁してほしい。(他の人では)サインを覚えられないから。林ヘッドがどこかに行ったら俺も付いて行く。それぐらい大事」と力説した。
高度な専門性を持つ優秀な人材は、年齢関係なく、どこへ行っても活躍できる。新庄監督はいつだって、プロフェッショナルを追求している。