夏季スポーツ
2024/12/03 18:00 NEW

札幌国際大が王者に秘策でジャイキリ狙う キーマンは〝勝利の神〟【4日から日本ハンドボール選手権】

日本ハンドボール選手権に初出場する札幌国際大男子ハンドボール部=撮影・西川薫

創部18年目で道内公式戦は無敗

 日本ハンドボール選手権男子の部が12月4日からエディオンアリーナ大阪で開催され、10月の北海道予選で初優勝した創部18年目の札幌国際大が初出場する。1回戦の相手は今年のインカレ王者の中央大。堅守から少ないチャンスをものにして、ジャイアントキリングを狙う。

インカレ16位で小家主将が残留

 今季の道内公式戦では17勝1分と無敗を誇った。東日本インカレでは3勝して予選を首位通過。全日本インカレでは1回戦の九州共立大を倒して16強入りと躍進を遂げた。インカレ後、4人の4年生のうち前主将の小家慧真(4年)ら3人がチームに残った。「自分の代でここまでの快挙を成し遂げられて、ここはもう最後までやりきろうと。今回、インカレがベスト16という形で終わってしまったので、これがベスト8、ベスト4につながるようないい経験として捉えて、中央大学さんと試合できたら」。大きな置き土産を残すため、学生最後の公式戦に挑む。

札幌国際大の小家主将(右)ら3人の4年生はインカレ後もチームに残った

 

考えるハンドボール

 就任8年目の横山克人監督(34)は「強化が実った」と力を込める。「ずっと終始ブレてないのが『考えるハンドボール』。フィジカルだとか体力値だとか、持って生まれたものがある。スペシャルな選手がいなくても、きちっと戦えるようなチームづくりは、着任当初から意識している。ただ、ある程度の素材がないと強化もできないので、着任した最初の4年間は文化とか環境を整えることに時間を割いていた。いま、4年間の2サイクル目なので、ここで強化というところを非常に意識をしている」。8年目で取り組みが結果として現れた。

ディフェンスの徹底が結果、自信に

 チームのテーマは堅守。「目指すところは、やっぱりディフェンス。簡単に点が入るスポーツなので、常々言っていることは『点は1人でも取れる。ディフェンスは6人プラスゴールキーパーと協力して7人で失点を防がないとできない』。とにかくディフェンスは着任当初から『戻りなさい』『ディフェンスをサボらない』。この二つを徹底してチームの文化として根付かせてきた。いまは選手たちが、すごく自信を持ってプレーしている。結果が彼らの自信につながった」とチームの成長を感じている。

横山監督「ネガティブな戦術にはなるけど…。奇策を仕掛けないと」

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