【一問一答】斎藤友貴哉 〝さいこうゆきや〟ワールド全開「伸びしろと可能性をすごい秘めてるんで、お願いします」
日本ハムの斎藤友貴哉投手(29)が3日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉を行い、1000万円アップの2500万円でサインした(金額は推定)。今季はシーズン防御率1.71の好成績を収め、10月にプロ初セーブを記録。来季の起用法について新庄監督は、田中正とのダブル守護神プランを掲げている。最速160キロを誇る本格派右腕は能力に磨きをかけ、九回のマウンドに君臨する。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月3日時点】
ーサインは
「はい」
ー増減は
「アップしました。ご想像に…、お願いします。納得して(ハンコを)押しました」
ー球団からは
「期待しているよという言葉をいただきました。サプライズで抑えの指名をいただいて、本当に期待してる、と。ありがとうございます!と言いました」
ー「F FES」で抑えに指名。どのように受け止めた
「言われたからには自分も覚悟してます。かといって競争なので、競争していきたいなと思います」
ー田中正とダブルストッパー
「どっちも真っすぐピッチャーなので、真っすぐは負けたくない。圧倒できるようなピッチャーになりたいです」
ー昨季は大けがを経験して移籍2年目のシーズンを終えた
「まだ満足してなくて、足りないです。もっと野球がしたかった思い。来年はもっと長いシーズンにできるようにやっていきたい」
ーどの部分が不満足だった
「真っすぐもシーズン序盤はなかなか球が走らなかったし、全部、満足いってないです」
ー登板数はキャリアハイ。CS(クライマックス・シリーズ)も経験した。手応えは
「難しいですね。手応えはけっこう感じました」
ーどのへんに
「まずコントロールを修正できた部分があった。シーズン序盤は左打者に対して抜けることが多かったけど、中盤ぐらいから修正できた。マウンドを含め、自分で考えて投げられるようになった。修正するにはどうしたらいいかを考えることができました」
ー無失点、無四球登板が続いた。きっかけは
「真っすぐに自信を持って投げられるようになったことが一番ですね」
ー技術よりも気持ち
「技術もそうだけど、気持ちも。マリンスタジアムのロッテ戦で荻野さんにファウルで粘られて、最後にフォークを打たれたことがあった。その時に新庄監督からDM(ダイレクトメール)が来て『真っすぐを磨いてこい』ということでファームに落とされた。そこから(1軍に)帰ってきても、自信を持って真っすぐを投げられるようになった。(伏見)寅威さんからも『真っすぐで来い』と言われていた。自分の真っすぐとは?っていうのに気付かされました」
ー再昇格後に初勝利も。抑えていた時の感覚は
「自分の中では行くだけなんです。ブルペンで電話が鳴って呼ばれたら、本当に毎試合、行きたくて、投げたい思いが強くて。行くだけって感じですね」
ーオフに取り組みたいことは
「1年間、戦える体と技術をこのオフに磨き上げて、160キロを超えられるようにしたい」
ー目標は
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「今年は162だったけど、行かなかった。一つ自分の壁だった160はいけた。ここからもっと伸びると思うし、自分としてもすごい可能性をまだまだ感じてます」
ー膝の故障もあった。体のコンディションは
「全く問題なく、体の状態も上がってますし、筋力も上がってるので、これからどんどん、いけるかなと思ってます」
ー自主トレの場所は
「まだ決めてないです」
ー来季の目標
「チーム的にも今シーズンは満足してない。北海道、ファイターズのファンの皆さんが望んでいるのは日本一だと思う。リーグ優勝して日本一まで行きたいですね」
ー圧倒するピッチングを。理想とする抑えの姿は
「理想はやっぱり大谷選手の…(2016年のクライマックス・シリーズ)ファイターズ対ホークス戦。あんな感じにしたいですね。(球速)165は出ないですけど…投げて、圧倒したいです」
ー理想とする抑え投手は
「やっぱり藤川さん。本当に真っすぐで圧倒したいので。『こいつが出てきたら、もう無理だ』みたいな雰囲気のピッチャー、いるじゃないですか? そういうピッチャーになりたいです」
ーラスボス感を出す
「なかなかラスボス感は出せないので、球で圧倒したいっす。やっぱり後ろで行くピッチャーって、リリーフもそうなんですけど、こいつが出てきたら(勝てる)チャンスだなってのが、あるじゃないですか。そういうふうになりたいですね。球でなります。雰囲気は無理なんで」
ー雰囲気は諦める
「雰囲気は無理ですね。雰囲気はたぶん、あとからついてくるかなって」
ー抑えは登場曲に盛り上がる曲を使う選手が多い。プランは
「いや、全くないですね。好きな曲を使うみたいな感じですね。今だとMrs. GREEN APPLEが好き。ファンの方と一緒に結構、盛り上がれる。Mrs. GREEN APPLEを好きな方、ファンはいっぱいいるので。乗っていけるっす。自分的には」
ー登録名は「サイトウユキヤ」で
「サイトウユキヤです。そのままです。変えないです」
ー「行くだけ」は来年もテーマになるか
「自分の中では基本的に『行くだけ』。それが心の中に絶対あるんですけど、基本的に(名前を)呼ばれたら、あまり考えたくない。自分は、めちゃくちゃ考えてしまうので。『行くだけ』には、その前の準備段階がある。『行くだけ』では行けないんですよ、実際は」
ー球速アップのためにトレーニングはもちろん、体の構造も勉強するか
「可動域とトレーニングを一緒にやっていけば、たぶん速くなるかなって思ってます。いろいろなドリルもあるんですけど、そこも含めて。ジムにちょっと行きたいなと思ってます」
ー今の体重は
「92ぐらいですね。徐々に増やしていきたいですけど、なかなか食べるのが好きなので、ドーンっていきたくないです。筋力と同時に上げていきたいなって気持ちはあります」
ーファンフェスで守護神に指名されて、家族も喜んでいるか
「たぶん全く知らないと思います。電話しても、全くそのことを言われない。たぶん全く知らないです」
ー来年、活躍して「行くだけ」を流行語大賞に
「『行くだけ』は今年のキーワード。また来年は誰かがつくってくれるかなって。『行くだけ』は、その準備段階が大事。その準備をオフシーズンにやっていきたいなと思います」」
ー準備できてないと言えない
「言えないっす。無理です無理。気持ち、体の面もいろいろある。アップ段階があっての『行くだけ』なので。じゃないと相当、弱いです。その『行くだけ』は」
ーそもそも、いつから言ってる
「田中正義からいただいた。自分がiPadで相手のデータを見てる時に『技術ないんだから、俺らは行くだけやろ』みたいな。そんな感じだった。自分よりも、浅間大基と万波のCSでのヒーローインタビューがあって、ドーンって来ただけなんで。自分として手応えがないんですけど、ファンの方も『行くだけ』って言ってくれる。なんか自分のものみたいになってるけど、自分のものじゃないですね、正直」
―このオフはテレビ出演、トークショーと生活が変わる
「これからなんですよ。きょうも行くんですよ。テレビ」
―「行くだけ」を求められるかも
「言わされるっすね。今回が初めてのテレビなので、ちょっと楽しみです」
ー自ら
「あの~、本当に自分としても。すごい伸びしろっていうのを感じてるので。1月に30歳になるんですけど、伸びしろと可能性を自分はすごい秘めてるんで、お願いします」