【一問一答】水谷瞬 20ー20の目標達成へ「馬のような体になりたい。人生のテーマ」
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が3日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉を行い、2140万円アップの2700万円でサインした(金額は推定)。現役ドラフトで加入した新星は、交流戦MVPを獲得するなど大ブレーク。高い身体能力を生かしたプレースタイルで、来季は20本塁打&20盗塁の「20ー20」を目標に定めた。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月3日時点】
ースーツが素敵
「ありがとうございます」
ーサインは
「しました」
ーアップ
「現状維持ですかね…、アップです(笑)」
ーどのぐらい
「まあまあ、まあまあ上がりました」
ー納得の金額
「納得はいきます。1億まで考えていたんですけど、納得してます(笑)」
ー球団からの話は
「今年、現役ドラフトで来て、そこからいい貢献をしてくれたと言っていただきました」
ーどの部分を評価された
「やっぱり打撃なのかなと思います。本当にありがたいことではありますし、来季はもちろん打撃をさらに良くしながら、守備、走塁でもチームに貢献したい気持ちでいます」
ー交流戦MVPにCS(クライマックス・シリーズ)も経験。どんな1年になった
「本当にこれまでの5年間のプロ野球生活と違って、ようやく始まったなという気持ちではありました。1軍で出るうれしさであったり、やりがいも感じながら、悔しさ、課題がたくさん出た1年だったのかなと思います」
ー手応えを感じた部分は
「打撃では初めて1軍でプレーさせていただいて、満足していないけど、見劣りしない数字は出せた。これだけできたことで天狗になるわけではないですけど、来年に向けていい自信を持てたかな。あとは守備、走塁面でまだ信頼が薄いと思う。守備、走塁の向上はもちろん、それ以上に信頼を勝ち取りたい」
ーオフの課題は
「走攻守、全て。技術面は2、3カ月で急にめちゃくちゃうまくなることはないと思う。このオフは自分の体を知ろう、ということをテーマにやっていこうと思います。練習というよりもトレーニングがメインになる。まずは体のコントロールをできるようにしつつ、どう動いているのか、どう使っているのかを分かるようにしたい」
ー施設へ行くのか
「施設というよりか、トレーナーの指導が実際にはメインになると思う。施設と言えば、施設なんですけど、ジムとしか言いようがない」
ー場所は
「12月は京都と地元でやろうと思ってます。1月は東京とハワイでやります。1人でやります」
ー来季の目標は
「打撃はまだまだ伸ばしていきたいと思います。今年はあまり走れなかったので、そっちの方もたくさん。今年は大谷さんが50ー50を達成した。僕もプロ野球に入った段階では40ー40を将来的な目指にしたいと思っていたので、そこに向けて(まずは)20ー20を目指したい」
ー外野のポジション争いは激しい
「それは来年がどうって話ではなく、今年、入った段階でそうだと思う。人がどうとかは関係ないです。競い合ってチームが勝てばいい。あまり人には興味がないので、自分を高めていけたらと思います」
ー増額のご褒美は
「もうすぐ、お母さんが誕生日。毎年プレゼントとか贈り物はしてるけど、例年より少し豪華、ぜいたくなものを贈ったり、何かごちそうしたい。いい誕生日プレゼントを贈りたい」
ーリクエストはある
「そういうのは言われない。毎年、自分で選んで買いに行ってます。今年は1日空けてもらって、ご飯や、一緒に買い物に行こうかなと思います」
ーファッションのポイントは
「明るい2025年にしようという感じ、かわいいのにしました」
ーファンへ
「ファッションポイントですか(笑)? 今年1年、応援ありがとうございました。個人としてはいい年になったけど、まだまだ悔しさが残る終わり方になった。来年は個人の悔しさを晴らしたいし、チームはもう一歩で負けてしまった。僕としてもチームとしてもいい1年にしたいと思います」
ー去年の12月に移籍。現役ドラフトの制度をどう感じている
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「ちょうど1年前の契約更改の段階で、保留という形を取らせていただいた。正直、1軍出場もない選手が保留というのはどうなのか?って雰囲気もあった。たくさんの心ない声も届きましたけど、僕自身はそれをするからには、しっかり結果を出さないといけないと思っていた。そういう覚悟で、判断しました。そのタイミングで現役ドラフトというチャンスをいただいた。僕は1回も(1軍戦に)出たことがない特殊な立場でした。僕もまだまだレベルは低いと思うけど、くすぶっている選手の方も腐らず、しっかりやっていればチャンスは来ると思ってほしい。見てる人は見ていると感じてもらえたらいい。そういう選手が、現役ドラフト3、4期生と出てきた時に、ともに現役ドラフト組として頑張っていきたい」
ースーツの色はピンク
「ピンクですかね。ピンクです」
ーネクタイの馬は
「これはお世話になってる方からいただいた。左向きの馬が縁起がいいという。左馬っていうらしいんですけど、そういう意味合いでいただきました」
ー馬関係の仕事をしている方からか
「その方の苗字に馬が入る。それもあって、その方は馬が好きというか。左馬を家に飾られています」
ー来季は馬のように走る
「馬のように強い体が欲しいです」
ー十分強い
「いや足りないですね。もっと欲しいです。馬の体になりたいです」
ー今オフは、ばん馬と触れ合った
「ばん馬はちょっと遅そうなので、サラブレッド系のあでやかな、引き締まった、詰まってる筋肉というか。そういう体がいいのかなと思います」
ー馬のような体を手に入れるためには
「馬刺しを食べる(笑)。これまでのオフはしっかりと筋トレして体を大きくすることをテーマとして持ってきた。今年はそれ(優先順位)をちょっと下げようかなと思う。キャンプインの段階で大きくなったとか、そういった差はないと思う。馬のような体は人生のテーマかな」
ーバネとかスピードを伸ばす
「どっちかって言うと、体をコントロールしたい。自分の体を知るっていうところを、この冬のテーマに考えている。どういう形で動いて、どういう使い方ができているか、分かりながらトレーニングできたら。バッティングの時は、そこまで考えずに勝手にできてるっていう状態をつくりたい」
ー自在に体を動かす。体操が思い浮かぶ
「ピラティスであったり、体操とか柔軟性っていうところも。可動域も広げていかないといけないと思う。あとは不安定なバランスの状態で、どういう動きができるかとか、そういう細かい地味なトレーニング。そういうのをたくさん取り入れようとは思ってます」
ー20-20はどっちが難しそう
「両方、難しいとは思う。もともとホームランをそんなに打てるタイプでもないですし。盗塁はやっぱり勇気が一番。足の速さだけじゃなくて、スタートを切る勇気っていうところが大事になってくる。バッティングと走塁ともに精神面というか、気持ちの部分も大事だと思うので、両方、難しいんじゃないかなと思います。達成できなくても、大きい目標を立てることで、それに対して1年間、終わった時にどうだったのか。見えてくるものが大きくなってくると思う。今年1年間を通してこれだけできたからこそ、言える数字というか、目標設定だと思うので、ちょっと大きく出ました」
ー打順のイメージは
「今年は1番を打たせていただく機会が多かった。(新庄監督が)ファンフェスで4番は野村くんでいきますっていうことを言って、1番は水谷くんでいきますってことは言ってもらえなかった(笑)。SNSで言ってもらえるように、書いといてください」
ー1番が理想
「1番だけっていうわけじゃないですけど、1、2番を打てたら。今年たくさん出た中で多かったのが1番、2番だった。その部分は譲りたくないかなって気持ちはあります」
ーもう少し走れると考えていた
「まずサインが全然、出なかったってところもある。そこも信頼になってくると思う。もっとサインをたくさん出してもらえるように、キャンプやオープン戦の段階でアピールしたい。毎回、毎回、走れるわけではないと思うけど、出たらいける準備を。技術面、気持ちの面ともにレベルアップできたら」
ー50メートル走のタイムは
「50メートルを最後に測ったのは高校生の時。その時は6秒ぐらいでした。最近は試合前とかに塁間タイム、スチールタイムしか測ってない」
ースチールタイムは
「3秒18ぐらいかなと。めっちゃくちゃ速いわけではないですけど、速い方なのかなと思います」
ー3倍ぐらいのアップか
「5倍ですね。1億まで考えてたんで、残念ですね(笑)」
ー気持ち良くハンコを押した
「もちろんです。去年は保留したので。LINEニュースに自分が出てきてびっくりしました。初日の3人目で保留。(周囲から)前例がないぞ、と」