ファイターズ
2024/12/03 20:50 NEW

【一問一答】松本剛 オフは振りまくる 若手時代のがむしゃらで現状打破をー

来季の目標を色紙にしたためた松本剛=撮影・小田岳史

 日本ハムの松本剛外野手(31)が3日、エスコンフィールド北海道で契約更改の臨み、現状維持の年俸1億1000万円でサインした(金額は推定)。打撃で悩み抜いた今季の反省をもとに、オフは若手時代さながらの振り込みに挑戦するつもり。来季は打率3割と中堅のポジションにこだわり、レギュラーを確保する。一問一答は以下の通り。

【日本ハムの契約更改一覧:12月3日時点】

―サインは
「しました。現状維持でサインしました」

―球団の評価をどう受け止めているか
「本当に個人成績がめちゃくちゃ下がってしまって、悔しいというか、反省する…。チームに迷惑をかけてしまったシーズンだなという自己評価だったんですけど、引っ張っていってくれたという部分を評価していただいた。そこは僕自身も1年間すごく大事にしてきた部分だったので、そういうふうに言っていただけて、うれしい気持ちとともに、もっともっとやらないといけないなと思いました」

―選手会長として球団に伝えたことは
「ちょっと難しいんですけど、今年、少しだけファームに行く機会があって、若手の選手のことについて少しだけ意見というか、話はしました。ポジティブな内容です」

―あらためてどんな1年だったか
「何よりチームが2位になったというところは、すごく大きな1年だったなと思いました。このエスコンフィールドができて初めてCS(クライマックス・シリーズ)が開催され、大きな意味を持つ1年だったなと思います。個人的に苦しくてチームの足を引っ張ってしまって、申し訳ない日が続いた中で、チームが勝つだけで僕自身も何度も救われましたし、チームが勝つことによってファンの皆さまがすごく喜んでくれて、あれだけのファンの方がCSに足を運んでくださって声を出してくれて。野球の楽しさをまた、あらためて感じましたし、チームスポーツの良さをすごく感じた1年でした」

―個人成績が下がった理由をどう分析しているか
「いろいろな課題はもちろんありますし、打撃面はなかなかゴールが見えないところがあるので、自分の中で迷いのあった1年だったかなと思いますし、自分がどうあるべきなのか、というところが定まらなかった。でも野球は打つだけじゃない。今年1年、打はダメでしたけど、ほかの部分でなんとかという思いで1年間できましたし、そういう意味ではプラスに捉えてもいいのかなと思います」

―20盗塁や好守も目立った
「やっぱり打たないと試合に出られないですし、僕たちに直接、反映されるような評価は打つことが見えやすい。そこに対する意識は僕を含め、ほかの選手も高くなってしまう。野球は走って、打って、守って。走攻守があるとなった時に、1個がダメでも、ほかの2つでカバーできるのも事実ですし。1個ダメで全部ダメになっちゃう選手はレギュラーとして出られないと思う。今年は打てなかったですけど、絶対に引きずらないで、センターのポジションに就こうという思いだけは1年間、貫けたのかなと。そこでカバーできることもあるんだなと感じた1年でもあったので。守備に対する意識は、打てなかった分、より高く持てたのかなと思います」

―オフに取り組みたいことは
「打撃面がメインになりますが、もう一つは走りの面で、年齢も30を超えてきて疲労もあります。疲労を残さないために、走るということと、もう一度、がむしゃらに体力ベースも少し上げていけたらと思っているので。一回、若かった頃と同じように、がむしゃらにやる練習も必要なのかなと。今の時代に反しているかも分からないですけど、がむしゃらに貪欲にセンターのレギュラーを必ず取るというところで、準備をしていきたいなと思います」

―首位打者を穫った時に戻すのか、試行錯誤するのか
「そこは難しいところ。過去に戻るという考えはない。新しい自分を見つけながらも、何が自分に一番合っているのか、やりながら見つけていくしかない。いきなりホームランバッターになります、というわけにはいかないので。自分の感覚と新しい感覚をうまく結びつけながら、いい方向にもっていきたい」

―オフの自主トレの場所は
「12月は都内。1月は伊江島に行きます。開幕4番の野村と一緒に行きたいです。細川と石井も一緒に行くので、そこは変わらずですね」

―来年の開幕戦はどう迎えたいか
「今年1年、センターをやらせてもらって、魅力、楽しさを感じた1年で。野球の勉強もすごくできましたし、センターというポジションはこんなに野球が見えるんだな、とあらためて感じて、楽しさがすごくあって。今までは外野の一角でレギュラーでいたいと思ったいたんですけど、来季はセンターのレギュラーで1年間、出続けるということを目標に準備していきたい」

―直前に浅間もセンター奪取を目標に。チーム内の争いについては
「もちろん、そんなの当たり前のことですし。今年の僕の成績で、来年のレギュラーに決まっていないということは、自分が一番、分かっていますので。もう一度、レギュラーを取りにいくのがスタート。大基だけではなくて、全外野手がライバルになるのは間違いないので、負けないようにやっていきたい」

―来季の個人、チームの目標は
「センターのレギュラーを1年間、やり続ける。そこが一番です。打撃面では、打率3割がなかなか(球界全体で)少なくなっていますけど、そこは永遠のテーマでもありますし、ずっと目標にしたい数字なので、そこを目指して個人的にはやっていきたい。チームとしては、今年2位で、1位しかないとファンの方も思われているかと。僕たちもその気持ちでやります。ただ、甘い世界ではないので、なかなか厳しいシーズンになることもあると思いますけど、とにかくリーグ優勝、日本一だけを目指して1年間やっていきたい」

―若手時代のようながむしゃらな練習とは

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい