【一問一答】郡司裕也 3倍増で即サイン 「ミラノ風ドリアに半熟卵をのせて」と庶民派な一面も
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が4日、エスコンフィールド北海道で契約更改に臨み、3700万円アップの年俸5500万円でサインした(金額は推定)。今季は主に三塁で自己最多の127試合に出場し、自身初の規定打席にも到達した。会見ではシーズン終盤、ふつふつと湧き上がってきたというキャッチャーへの思い、昇格分での〝プチぜいたく〟まで思いの丈を語り尽くした。〝郡司節〟全開の一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月4日時点】
―契約更改を終えて
「球団からも、かなり評価していただいて非常にうれしい気持ちです」
―サインは
「はい。即、させていただきました」
―想像以上だった
「想像をはるかに上回ったので、正直びっくりしました。僕自身、初めて1年間、出させていただいたシーズンだったので、それを踏まえての契約更改だった。達成感というか充実感はありました」
―球団から
「主に打撃の面での貢献が非常に大きかったと言っていただいて、目に見えない部分だったりを評価してもらった。そこはありがたかったのと、終盤、キャッチャーをちょっとやったり、いろいろなポジションをやったので、感謝しているということを言っていただいたので、ありがたい限りです」
―目に見えない部分とは
「打率とか打点とかは目に見えると思うけど、チームバッティングだったり、献身的な姿勢だったり、そういうところまでしっかり見ていただいた」
―自身が球団に伝えたことはあるか
「まず打撃では来季、もう少しスケールの大きい選手になりたいので、まず頑張りますというところと、今年は主に三塁を守りましたけど、来年は少し、キャッチャーの比率を増やしていきたいなというのは伝えさせていただいた」
―本職の捕手への思い
「ずっとキャッチャーをやりたいなという思いを持ちながらやっていましたし、サードとかから見て初めて分かることもあったので、そこはキャッチャーに生かせるんじゃないかという思いもある。あと、スローイングも、内野をやることによって良くなったという自負もあるので。そこも球団には伝えさせていただきましたし、自信にしていこうかなと思います」
―シーズン中、キャッチャーをやりたいと強く思った瞬間はあった
「終盤、ちょっと監督が無理やりキャッチャーで使った時に、意外とできたっていうのと、やっぱり体が覚えていたっていうのが一番です。その時にやりがいも感じましたし、あと加藤(貴之)さんと一緒に(バッテリーを組んで)完投して、勝った時とかはすごい達成感がありましたし、やっぱこれだな、っていうのがあった。あと、サードをやって周りから見て、初めて分かることがありました」
―サードをやって分かったこととは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「配球とか、この試合のこの場面、この人を抑えるか、打たれるかで流れが変わるな、とか。見ていると分かってくるなっていうのはあった。(伏見)寅威さんとか、(田宮)裕涼とか、それぞれのいいところを見ながら勉強しました」
―サードから俯瞰(ふかん)できた
「そうですね。やっぱ、あの場でやると、ガッと入っちゃうので、落ち着いてキャッチャーを見るということがあんまりなかったので、いい経験できました」
―捕手は田宮、伏見との争いになる
「もちろん2人が(チームを)引っ張ったと思うので、僕もキャッチャー1本勝負でやっていきたいというわけでは当然ないので。強みのバッティングを生かしながら、いろんなポジションを守って、かつキャッチャーを増やしていきたいなという感じ。今年はあの2人の頑張りがあってこそなので、そこに割って入れるようにしたい」
―守備練習がファースト、サード、キャッチャー、外野と大変になりそう
「それは自分が決めたというか、そうならないといけない運命というか。守備がムチャクチャうまかったら、どこかで固定されるわけだし、それができないから、こうなっているので、まあそれは仕方ないと思って1人でも練習するしかないなと思っています」
―増額分で買いたいものはあるか
「ちょっとあまり思い浮かばないけど、日常生活がちょっとぜいたくできるぐらいじゃないですか」
―ぜいたくで何か思い浮かぶものは
「なんですかね…。タクシーを呼ぶ時にお急ぎプランみたいなものにしてみたり、飲食店で元は取れないと思いながら、ドリンクバーを頼んでみたり…。ミラノ風ドリアに半熟卵を乗せてみたり。そんな感じじゃないですか? 日常生活がちょっと豊かになるかなって」
―ステーキだったり、高級なものではなく
「いや、ばか舌なんで。全然そんなのより、ちょっとしたぜいたくって感じです」
―ミラノ風ドリアが好き
「はい。ミラノ風ドリアは大好きなので」
―卵を乗せて
「はい。これまた変な見出しが付くよ。これ(笑)」
―ドリンクバーも付けて
「ドリンクバーも付けちゃうぞと。1杯しか飲まないのに付けちゃおうよっていう」
―体重とのせめぎ合いは大丈夫か
「まあ、それを言われたらちょっとアレなんですけど、まあドリアぐらいだったらいいんじゃないですか」
―新しいトレーニング器具を買うとか
「今のところは。僕は自分でそういうのはあまりできないので、ジムに行ったり、治療を誰かにしてもらわないとあんまりできない。セルフケアとか、あんまりできないんですよ。人の手を借ります」
―2025年シーズンの目標、テーマは
「今年同様に規定打席はクリアしたいなと思っているのと、あとは長打率を伸ばしたいので、ホームランもそうですけど、OPSを800に近づけたい、最低750以上、800目標でやりたいなと思います」
―長打率を伸ばしたいと感じた理由は
「やっぱり野球は長打だなとつくづく感じましたし。今年、優勝したホークスとか、ベイスターズのように長打を打つ人間が多いチームが勝つと思う。ウチにもたくさん長打を打てるバッターがいますけど、そこにどんどんプラスアルファしていけばチーム力も上がってくると思う。チャレンジしていきたい部分であります」
―今シーズンで一番、記憶に残った長打は
「かなり誘導尋問な気もしますけど、やっぱり(ブルペンの)カメラに当てて破壊してしまったホームランですね。あれは試合的には、大した意味は持っていないですけど、人々の記憶には、ファンの皆さまの記憶には残せたので良かったです。今年はやっぱり成績以上に印象を残せたシーズンだったので、運もかなり味方にできました」
―きょうは素敵な青色のネクタイとチェックのスーツ。ファッションのテーマは
「これ、去年と一緒なんですけど、このスーツ。ちょっと分厚いんで、冬しか着れないというか。僕は暑がりなんで、この素材、今の時期しか着れない。これ(ネクタイ)はDeNAの京田さんからのプレゼントです。エルメスのネクタイです。トレード友達なので」