コンサドーレ
2024/12/04 20:50 NEW

【一問一答】札幌の三上大勝GMがJ2降格、ペトロヴィッチ監督退任について語る

報道陣に話す三上大勝GM=撮影・舘山国敏

■12月4日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレの三上大勝代表取締役GM(53)が、先月30日に決まったJ2降格、この日正式発表されたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)の退任について、報道陣の取材に応じた。一問一答は以下のとおり

―J2降格という結果を率直にどのように受け止めているか
 数多くのサポートを今シーズンもいただき、かつ夏のタイミングで、自分たちの立ち位置からさらなる支援というものをパートナー企業などからいただき、それを追い風に道民、市民、そしてサポーターがさらに力を貸してくれました。にもかかわらず、最終的にJ1残留という最低限の目標を達成することができなかったことに、非常に大きな責任を感じています。

―降格決定後、選手やスタッフ、ペトロヴィッチ監督と何か会話したか
 残念な結果になりましたが、降格が決まった時点で残り2試合ありました。その中で「自分たちが最低限やらなければいけないことを、やっていかなければいけない」ということ、それが支援していただいた方々に唯一僕らがお返しできることであり、結果的に今後の自分たちにもそれが生きる、そしてそれがひいてはクラブの力になっていく、その礎になるということを肝に銘じて、残り2試合、しっかりとやれることをやっていこうと、話をさせてもらいました。

 その後、残念ながら広島戦は難しいゲームになり、結果も出なかったということを含めて、改めて残り1試合に対する思い、そういったものは出していこうということで。分かりやすく言うと、最後、勝敗というものは必ずあるでしょうけども、勝敗うんぬん抜きに、ミシャの、札幌のサッカー、これをしっかり表現する。これが最低限自分たちがやらなければいけないことで、その上で、J1というステージの中で勝って、爪痕をしっかり残して、次の自分たちのステップに生かしていこうという話を、その後にもしました。

―9シーズンぶりのJ2ということで、かなりショックを受けているサポーターもいると思う。一方で(広島戦で掲出された)横断幕に「この情熱は揺るがない」という言葉もあるなど、これからも応援していこうという人も多い。改めてサポーターにメッセージがあれば
 残念ながら来季はJ2ということになりましたが、ここまでクラブが何とかJ1で安定して戦い、ここまでクラブが大きくなってきた要因に、サポーターの力が非常に大きかったと本当に思っています。

 そして今シーズンも、どのような状況の中でも信じて、自分たちが何ができるかということを、皆さん自身が考えて、行動に起こしてくれた。それはクラブとして大きな力だと思っていますし、非常に感謝しています。一方で、今のクラブの経営的な部分やチーム編成というものは、すごく難しいと僕らは認識しています。

 だからこそ、引き続きサポーターの皆さんの支援をいただきながら、明日以降も進んでいかなければいけない。支援をいただくためにも、クラブとしては透明性を持って状況を説明し、そして理解していただき、皆さん方を少しでも仲間として取り込んでいき、難しいクラブ経営や来季の戦いなどを乗り越えていくことを一番に考えてやっていきたいと思っています。サポーターには率直に、その思いを伝えさせていただければと思っています。

―先ほどペトロヴィッチ監督が今シーズン限りで退任するというリリースが出た。札幌に残してきたものに対する思い、そして今後の関わりなどについて
 リリースの文面でもお伝えしましたが、そもそも7年前に、ミシャに是非このチームを率いてほしいという思いがあったのは、このクラブが北海道にとって、より存在意義があり、かつチームとしても道民、市民、サポーターにさらに楽しんでもらえる内容で、実際にピッチに立つ選手が成長し、何よりもサッカーを楽しむことを文化として根付かせたい、そういったことで、7年前にミシャに話をさせてもらいました。

 この7年を通して、ミシャから我々クラブに、そういうものをしっかり与えてくれたことは、すごく大きなものだと思っています。

 リリースでもお話ししましたが、トップチームだけではなく、アカデミーのフットボールの今のスタイルも含めて、すごく大きな貢献があったと思っています。なので、ピッチ上のスタイルを、しっかり継承し、さらに自分たちなりのプラスアルファを出していく。そういったベースをミシャがつくってくれたことはすごく大きいです。

 一方で、ピッチ外のところでは、本当に人として、選手、スタッフだけではなく、フロントを含めた社員に対しても、常にクラブとしてどういう方向で行くべきなのか、それこそ父親のように全員に接してくれて、人としての在り方、時には厳しいプロとしての在り方、そういったものを背中を通して見せていただいた。この7年間でフロント、選手、そしてスタッフ、数多くの関係者が彼の背中を見て、感じたものがあると思っていますし、それを残してくれたことは、本当にミシャのもう1つの大きなクラブへの貢献じゃないかと思っています。

―新監督についての報道もある中で、ペトロヴィッチ監督が残した札幌らしさを、新監督も踏襲したスタイルをつくっていくのか、それとも新監督のスタイルにペトロヴィッチ監督のエッセンスを入れていくのか。戦術的な方向性は

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