【一問一答】野村佑希 開幕4番指名に腹くくった 「中途半端はない。0か100か」
日本ハムの野村佑希内野手(24)が4日、エスコンフィールド北海道で契約更改に臨み、500万円ダウンの年俸4300万円でサインした(金額は推定)。11月30日の「F FES」で新庄剛志監督(52)から来季の開幕4番に指名されている。球団やファンの期待に応えるため、開き直って戦い抜く覚悟を示した。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月4日時点】
―サインは
「しました。下がりました。思っていたよりは少しです」
―球団から、かけられた言葉は
「普通にできると思っているから、と言っていただきました。普通にやればもっと打てる。しっかりとした結果を残せると思っている、と言っていただきました」
―自身から伝えたことは
「ほとんど反省会みたいな感じでやっていました」
―今季は56試合出場。最後は2軍で終えた。振り返って
「苦しかったな、というのが一番ですね」
―見えた課題、反省は
「全てと言ったらそれまでですけど、心技体、全てにおいてレベルアップしないといけない」
―まだまだできると
「もちろん、自分の中にはありました。オフシーズンはしっかり過ごしてきたという思いがあったので、結果が出なかったのは、より一層、悔しかったです」
―記憶に残った試合、プレーは
「シーズン最初のヒットがなかなか出なかったですし、ポテンヒットでしたけど、すごいホッとしたヒットだったなと思いました」
―ファンの声援は届いていたか
「この前のファンフェスで、より一層、感じました」
―新庄監督から開幕4番に指名された
「驚きとうれしい部分もありましたし、プレッシャーというか。結果を残しての4番ではないので、いろいろ思う方もたくさんいると思います。ファンフェスの次の日とか、自分でも考えましたけど、ここまでチャンスをもらえることはなかなかないですし、もうやるしかないなと思いました」
―重みを感じるか
「普通はこんなチャンスをもらえないと思っているので。チャンスをいただけたということで、期待もあると思いますし、プレッシャーというか、しっかり自覚を持てという意味合いもあるなと。中途半端はないシーズンだなと。言い方が合っているか、分からないですけど、0か100か、というシーズンになるかなと思います」
―25年、目標とする数字は
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「まず、ホームランをたくさん打ちたいと思う。開幕だけでなく、1年間を通してそのポジションを守り切ることを目標にしたいと思います」
―出場試合数などは
「松本賞を伊江島で定めた時に、フル出場と言って5試合ぐらいで終わった。試合数でやると、早めに何があるか分からない。増えていくものを目標にしていけたら」
―自主トレの予定は
「12月中、野球は鎌ケ谷で。トレーニングは東京でやろうかなと」
―トレーニングで重点的に取り組むことは
「技術的な部分でいったら、動作解析も行きましたし、動きの部分は、野球の練習の中で強化していきたい。ウエートトレーニングに関してはとにかく土台を大きくする。純粋なパワーアップを目標にしてやっていきたい」
―来季への意気込みを
「たくさんの期待を感じています。いろいろ選手間でも思うことがあると思う。全員に認めてもらってこその4番だと思っているので、シーズンを通して信頼を勝ち取っていけるようにしたい」
―鮮やかなスーツで契約更改に
「(年俸が)上がる予定で作っているので(笑)。普通にしっかりとした場なので、スーツはしっかりしていこうかなと」
―話す時間は長かったか
「長かったですね。反省会です。ひたすら。なんでダメだったんだ、みたいなことを聞かれ続けました」
―厳しかったのか
「いや、厳しくというか、来年どうするんだ、みたいな。本当に反省会です」
―ダメだった部分は整理できたか
「もちろん。はい。オフシーズンに入る前にはしっかり自分の中で精算というか。目的を持った上で、というのは思っていたので」
―動作解析で見直したところは
「自分の中で少し感覚頼りというか。数字じゃなくて、自分の感覚とか、映像を大事にしていた部分があり、数値をしっかり出せた。あとはザックリと言葉は知っているみたいな部分があり、その点で理解を深められたのが、大きいかなと思います」
―自分の長所は見つかったか
「筋量的には一つクリアというか。それより動きの部分で、うまく伝えきれていないという話も受けました。そのへんの改善はしていきたい」
―打撃フォームが変わることもありそうか
「いや、大きく変わるか分からないですけど、やりながらいい形を探していければなと。動き方の部分なので、自分の中で変わっている部分は大きいと思いますけど、周りから見たら、どうかはちょっと分からないという感じ」
―バットの変更は
「パットは変更しないですね。でもローリングスが、アメリカの方でまた作ってくれると言っていたので、それはちょっと試してみようかなと思います」
―ファンフェスの後、監督と話は
「していないです。何もなく。めっちゃ記事を探しました。なかったですね(笑)」
―松本剛が伊江島で振る数を増やしたいと。野村は理論的に取り組むか
「いや、数もやりますよ。この場で言うのもなんですけど、伊江島の自主トレに関して、ごく一部ですけど、いろいろ(批判的な意見を)言ってくる方もいるらしいので、自分がしっかり結果を残して。環境とか素晴らしいので、そのへんは違うんだよ、と言えるようにしっかり練習したいなと思っています」
―伊江島での練習内容は
「基本的にウエートトレーニングとランニングは全体でやりますけど、あとは本当に自由というか、やりたいことをやってください、というスタンスで、手伝いの方がいてくれるので。おのおのじゃないですか。一緒にやることもありますし、1人でやることもある、という感じですね」
―どんなメニューを予定しているか
「時間と環境はあるので、しっかりと。ウエートに関しては継続というか、トレーナーに任せているのでそのメニューをしっかり。バッティングに関してはしっかりと気の済むまでというか、開幕を迎えた時に不安がないように、悔いなくやりたいなというのを思っているので。特別、数は決めていないですけど、それなりの量はやりたいなと思っています」
―0か100かと。全て準備して、開き直っていくという意味か
「いろいろ考えて。ネガティブなことを言ったら、コケたらもう結構なことじゃないですか。あれだけ開幕4番と言われて。でも結局、監督があれだけ大きなところで言って、やるしかないんで。100のシーズンを迎えられるように悔いなく準備して。もし散っちゃったら、激しく散ろうかなと思います。0―100じゃないですか? 中途半端はたぶん、もうないなと思っています。中途半端になる前にチャンスはなくなりますし、逆に良かったら行くところまで行けると思いますし。そのための準備をしっかり悔いなくやりたいな思います」
―何らかの形で新庄監督からの説明は
「何もないです。連絡しようかなと思ったんですけど」
―0か100か、というのは、開幕戦でホームランか、全打席三振かくらい、割り切るのか
「いや、それは違いますね。そんな激しく散りたくないですけど(笑)。別にヒットが悪いとか、そういうわけじゃないと思うので。シーズンを通しての話。開幕戦が難しいのは何回も出させてもらって、分かっている。良いスタートが切れれば。打点でもいいですし、何でもいいです。とりあえず、しっかり貢献したと言えるような1戦目にしたいなと思っています」