ファイターズ
2024/12/09 18:40

《ハム番24時》12月9日

 少し前、鎌ケ谷で福田を取材していると、たまたま選手寮に出前を届けに来た東新軒の店主・新川さんから「レイニーブルー、最高だったよ」と声をかけられていた。新川さんは50代で、27歳の福田とは親子でもおかしくない年の差がある。11月のファンフェスで完璧に歌い上げた徳永英明の名曲は、老若男女を問わず、多くのファンの心を打った。

 秋季キャンプ期間中に松本剛、浅間から「今年も歌うよ」と2年連続での歌唱指令を受け、「分かりました」と快諾。しかし、すぐに頭を悩ませることになったという。「結構、曲を選ぶのがむずいんですよ。今、流行のもいいんですけど、やっぱりどうせ歌うなら、幅広い世代、みんなが知っていた方がいいじゃないですか。逆の立場だったら、知っている曲の方が面白い。それで頭パンクしそうになったんですけど、考えた結果、昔の曲、名曲に頼りました」。優しく、誰からも慕われる道産子左腕らしい選曲理由だった。

 曲決定後は浅間、松本遼、柿木らと数回、カラオケで練習。本番は曲に合わせて傘を差し、甘い歌声でエスコンフィールドを包み込んだ。ただ、歌がうまいだけではない。1年間、応援してくれたファンをどうすれば楽しませられるのか本気で考え、準備したからこそ、感動を呼んだのだろう。当日を振り返った福田は「あの場で歌えることなんて、そうそうないじゃないですか。もちろん緊張しますけど、楽しいです。いい経験をさせてもらっているなと思いますね」と笑顔を見せた。

 熱唱の反響は大きかったそうで、「清宮フレンズには勝てないですけど」と謙遜しつつ、「何かいろいろ、良いコメントをしていただいたり、ありがたいです」と感謝していた。選曲に練習にと、事前準備が大変なことは百も承知だが、どうしても3年連続を期待してしまう。

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