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来春開場のモエレ沼公園新球場がほぼ完成 市内初ナイター設備付き公営屋外硬式球場
来年4月下旬にオープニングセレモニー
総工費38.6億円をかけて札幌・モエレ沼公園内に建設中の、市内初となるナイター設備付き公営屋外硬式野球場の工事が大詰めを迎えている。12月5日の時点で工事はほぼ完成。当初は札幌ドームと同じ両翼100メートル、中堅122メートルだったが、両翼が101.5メートルに拡大され、国内最大級の球場となる。来年1月に施工会社から札幌市に引き渡しが行われ、4月下旬にオープニングセレモニーが行われ供用が開始される予定だ。
上空から円形に見えるデザイン性
両翼の拡大は、同公園をデザインした彫刻家イサムノグチの思想を元に、モエレ沼公園デザイン管理機構と細部を詰めていく中で、上空から見たときに円形に見えるようなデザイン性が重視された。これにより両翼が1.5メートル拡大。同時に左中間、右中間も既存の球場よりも深くなった。両翼101.5メートルは、縮小前の楽天モバイルパーク宮城(当時Kスタ宮城)、現・楽天イーグルスの泉練習場と並び、国内最大級だ。
外野には天然芝が敷き詰められ、スピードガンを備えた大型スコアボードを設置。LEDのナイター照明6基もすでに設置され、約4000席の観客席を設置完了。ブルペンも両サイドのダグアウト裏に格納される。残すは両翼のファウルポールのみとなった。
麻生球場、円山球場が相次ぎ改修へ
来春から札幌麻生球場の改修工事が始まり、それが終わると26年度から27年度途中まで札幌円山球場の改修工事が行われる計画。その間、高校野球を始め、各カテゴリで新球場がフル活用される見込みで、関係者の注目度は高い。