【一問一答】清宮幸太郎 〝ミノ宮〟らしくアップ分で「ミノをたくさん食べます!」
高卒7年目のシーズンを終えた清宮幸太郎内野手(25)が6日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、3600万円アップの年俸8000万円(金額は推定)でサインした。今季は左足首のけがで出遅れたが、夏場から巻き返し、チームの2位躍進の原動力となった。会見の一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月6日時点】
―サインは
「はい、しました」
―アップ、ダウン
「アップで」
―どれくらい上がったか
「本当にしっかり上げていただきました。すごく評価していただいたと思います」
―球団からは交渉の中でどんな話があった
「本当に今回2位になれたのは清宮のおかげでもあるとも言われたので、それは本当にうれしかったです。でも、あとは1年間を通してこういう活躍を残してくれと言われました」
―球団にどんなことを伝えた
「来年は全試合出ます、ということです。けがなく、波も少なく全試合に出ますということを伝えました」
―今シーズンはけがで出遅れ、打撃面も苦しんだが夏場に覚醒した
「本当に今おっしゃられた通り、最初はうまくいかないことばかりで全くチームの力になれなかったんですけど、後半は本当に取り返せたかは分からないんですけど、少しは活躍できて、2位にもなれて、エスコンでクライマックス(シリーズ)も戦えて。ほんとに今までなかなかできなかった経験がたくさんできたと思います」
―夏場から打撃が向上していった要因は
「本当いろんなことがシンプルになってきたなとは思います。自分に合うトレーニングの何か持ち方、何かメンタルの保ち方がどうかっていう。そういう自分に合うものを本当に超越できてきたのが良くなった原因なんじゃないかと思います」
―自身に一番マッチしたものは
「無理しない。やりすぎない…。はい」
―どういったところを無理しない
「全てにおいてじゃないですかね。なんか練習もそうですし、食事も。何事も適度にっていうところではないですか」
―それに気づけたきっかけは
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「自分で言うのもなんですけども、僕は結構…悪い言い方をすると、計画性なく本当練習しすぎちゃうみたいなところがあって。次の日に疲れが残ったりとか、パフォーマンスが逆に下がってしまうみたいなことがよくあって。(ソフトバンク)柳田さんとかと自主トレをやらせてもらった時に、本当に『おまえ、練習しすぎだぞ』って言われて。そういうところからですかね。だから今年、始まったことではないんですけど、本当にこの何年かの積み重ねで、そういうことが分かるようになってきたかなと思います」
―やり過ぎない度合いは
「いやもう6割くらい。なんか物足りないくらいでって感じですかね。この7年でいろんな経験をさせてもらって、いろんな道を通っていって、自分の善し悪しが分かってきた」
―シーズン中も柳田とは連絡を取り合っていた
「今年柳田さんもけががあって、その時とかにも連絡させていただきましたし。あと来年、また自主トレで柳田さんにお世話になるので、その話とかをさせていただいて」
―どんなことに重点を置いてトレーニングしたい
「以前、参加させていただいた時よりも人数も少ないですし、より密度の濃い練習ができるかなと思っています。何より柳田さんのエネルギーをたくさん吸い込みたいです」
―今回再び合同自主トレに参加する理由は
「野球に集中できる環境というか。その自主トレに参加してキャンプに行くっていうリズムが心地よかったというか、そういうところですね」
―オフ野球以外に取り組みたいことは
「今年、早稲田のラグビーが強いんで、ちょっとそれが楽しみです(笑)」
―見に行く予定はある
「勝ち進んでいたら1月2日は全日本大学ラグビー選手権の準決勝なんで、それに行けたらと思っています。今年は球団納会(の日程)が遅かったんで、早明戦を見に行けなくて…。めちゃくちゃいい試合だったんで、ちょっと球団にモノ申したいですね(笑)」
―他のスポーツを見るのはリフレッシュできる
「いや、ラグビーに関してはガチ応援です。すみません(笑)」
―声を出して応援する
「声は出さないですけど、負けたら悔しいみたいな感じっす(笑)。シンプルな感情です」
―年俸アップ分で買いたいものは
「なんすかね…。えー、何もないっすね。何も思い浮かばないですね。郡司さん、ミラノ風ドリアでしたっけ(笑)。僕でも、焼き肉のミノが大好きなんで。ミノをたくさん食べます」
―ミノは最高何人前食べたことがある
「え~。でも、ミノ宮って呼ばれます。みんなに。(侍)ジャパンでもバレました。僕の大食いが。ミノ好きすぎて」
―10人前くらい食べられる
「いや、どうなんですかね? 日によります」
―太らない体質になってきた
「本当ですか」
―新庄監督からダイエット指令が出たこともあったが
「でも口酸っぱくいつも言われます」
―今でも言われる
「はい。太るなよって」
―来季の目標は
「やはり全試合、まず出ること。そして、ホームラン30本打ちたいと思いますし、あとは何より優勝ですかね。今年2位になって本当に優勝に近づいた分、その悔しさも本当に身に染みて分かったので、そこをなんとか取りに行きたいと思います」
―11月に行われた国際大会「プレミア12」では悔しい思いもした
「やっぱり悔しさで終わっている分、もう一度見返してやりたいっていう気持ちが湧き出てきました。あと(代表に)入ってみて思ったのは、そこにいる人は本当にずっと何年も実績を積み重ねてきて、信頼を勝ち取っている方ばかりで、まだまだ僕にはそこが足りないと思いましたし、何年も結果を出し続けて得られる信頼は本当にすごいものがあるなと改めて感じた。本当にそこをもっと追い求めて、何年も結果を出し続けたいです」
―先発出場し、2打席で途中交代となった試合もあった
「そうですね。もちろん悔しかったですし、なんか何年か前の気持ちを思い出したって感じ。やっぱり2打席で全然打っていない風に見えたらすぐに代えられちゃうみたいな」
―何年か前を思い出したとは
「今だったら、ノー感じでも4打席目ぐらいでポンって打っちゃったりするんで。ただ、ずっと見ている人が監督ではないので、そこまでまだまだ信頼がないですし。そういうのを感じましたね」
―26年春にはWBCが開催される。出場も視野に入れながら
「入れながらというか、勝手に行ければいいかな。レギュラーシーズンありきのそういうところだと思いますし、まずは来年、結果を残すしかないです」