《柏戦前日》選手たちと共に最後まで戦う 1年でJ1に上がるという姿勢をピッチで表現しなければ

■12月7日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
―最後の練習をどのような目で見ていたか
降格してしまったという中で明日の最終節を迎えるわけだが、やはりメンタル的には選手たちは決して簡単な状況ではないと思うし、今日もあまり良い出来のトレーニングではなかった。
ただ、選手たちは最後のゲームで常に応援してくれた方々のために必ず良いゲームをしなければいけないし、最後にしっかりと良い形で終わるというのは大事だろう。
―選手たちにはプロとしてどのような試合を求めるか
プロフェッショナルな選手たちとして、自分たちがやらなければいけないことを明日のゲームでやっていかなければならない。チームとして狙いを持って、まとまりを持って、規律を守って戦うということを明日のゲームでしっかりとやらなければいけない。
―札幌の監督としてのラストゲーム。この7年間をどのように締めくくりたいか
7シーズン、一つのクラブで仕事をするというのはサッカーの世界では非常に長い時間だと思う。その長い時間、皆さんのサポートもあって、こうして終えられることに私自身、感謝しているし、そこまでやった自分自身を誇りに思っている。
選手たちにも話したが、今シーズンはJ2降格という結果に終わったが、我々はそこには値しないんだということを明日のゲームで見せなければいけないし、来シーズンはJ2を戦ってJ1に上がるんだという姿勢をピッチ上で表現していかなければいけない。
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―監督自身の体調、コンディションは
いろいろなところが痛いが、一番痛いところとしては心が痛いね。我々がこういう結果でこのシーズンを終えてしまったこと。降格してしまったというのは私の一番の痛いところだ。
―いつもテクニカルエリアの最前線で戦況を見守っていた
監督さんにもいろいろなスタイルがあると思うし、いろいろなやり方がある。私はどちらかというと、コーチングゾーンの一番前に立って、選手と共に一緒に戦う、あるいは積極的に試合に関わっていくということをやるタイプだ。
まだ十分に1試合そこに立ち続けて、選手と共に戦うということができると思っているし、明日もそういうふうに、選手たちと共に最後まで戦おうと思っている。
―プレドはどのような場所だったか
このスタジアムは私はパーフェクトだと思っている。本当に素晴らしいスタジアムだし、やはりJ1で戦う舞台にふさわしい。そういうスタジアムだと思っている。
来シーズン、J1での戦いではないというのは非常に残念だが、本当に素晴らしいスタジアムなので、来シーズンしっかりと良い戦いをして、1年でJ1に戻って来てほしい。
―選手たちにこういったプレーだけはしてほしくないというものはあるか
柏は非常に質の高いチーム。特に前線の2枚というのはスピードがあり、ゴールに向かっていく姿勢を持つ非常に危険な選手だ。そういう相手に対してチームとしての狙いをしっかりと持って、みんなが戦うことが大事。それぞれの選手が勝手なことを始めてしまったら、それは我々にとって一番やってはいけないプレーになるだろう。
戦い方、狙いというのは我々がチームの中で長年積み上げてきたことがあるし、そうしたものを明日のゲームでも共有して戦わなければいけないと思っている。
札幌の強さというのは、コレクティブ(組織的)に戦うこと。それを明日のゲームでもしっかりやることであり、選手それぞれが勝手なことをしないことだろう。
―カウンターが鋭い相手に攻撃的サッカーを出すためのポイントは
明日のゲームでも、我々の狙いである攻撃的な部分というのは、十分に出せると思っている。問題になるのは、やはり自滅だ。広島戦でも5失点したが、そのほとんどが自滅での失点だった。今シーズン、多くの失点を重ねた中で、自滅的な失点が非常に多かったと思う。その辺りが、今シーズン我々がこういう結果に終わった一つの理由だと思っている。
相手を崩すことももちろんできるとは思うが最後の質の部分と、あとはシンプルに自分たちから相手に得点を与えてしまうような決定的なミスをしないということだ。
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