後半の消極性が目立ったレバンガは秋田に逆転負け 最大16点差守れず5連敗
■B1リーグ戦 第10節第1日(12月7日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道77-83秋田
ホームで連敗止められず…。東地区5位のレバンガ北海道は同4位の秋田と対戦。第2クオーター(Q)終了時で46-31と優位にゲームを進め、最大16点差までリードを広げたが、じわじわと点差を縮められて第4Qでは31失点。まさかの逆転負けでチームの連敗は「5」まで伸びた。ホームで連敗を喫するわけにはいかない。8日の同戦で連敗を止める。
第4Q残り3分25秒で逆転許す
前半と後半ではまるで違うチームのようだった。大量リードを奪って後半戦に向かったが、前半の勢いはみるみるうちにしぼんでいった。後半で52失点。第4Q残り3分25秒となった時点で逆転を許すと、競り合いを制することができず、悔しい黒星が付いた。
積極性は自分たちが求めていく部分
小野寺龍太郎HC(42)は「秋田の後半のアグレッシブさが非常に素晴らしかったと思いますし、自分たちがそこに対して受けてしまった」と、秋田の勢いを止めることができなかった。さらに「ボールを持ちたくないんじゃないかと思うぐらい消極的だった。(アグレッシブさは)自分たちが求めていく部分。それを表現できる選手がコートに立っていくべき」と苦言を呈した。
後半でリバウンド数に差 前後半で両クラブの戦術変更は…
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秋田の前田顕蔵HC(42)が「個人の責任を果たそうと伝えた」と話すように、相手は戦術面を大きく修正したわけでもなかった。小野寺HCも「戦術的な変更があったかというと、そうではなかった。単純にプレッシャーレベル、コンタクトだったり、そういう部分で圧倒された」と精神面で遅れを取ったことを指摘。10得点16リバウンドと奮闘したCトーマス・ウェルシュ(28)も「リーダーシップを取る選手がいなかった」と悔やんだ。
現に後半はリバウンドの数で差を付けられた。特に逆転を許した第4Qでは秋田にオフェンス・リバウンドを7本奪われ、相手のセカンドチャンスに手を焼いた。全体でレバンガは41本記録したリバウンドのうち、約4割はウェルシュが奪ったもの。一方の秋田は182センチと決して大きくはないPG/SG中山拓哉(30)がチーム最多の10本、C/PFヤニス・モラン(31)が9本を記録するなど、チーム全体で奪いに行く姿勢が目立った。
ホームでの連敗はダメ
後味の悪い試合となったが、時は戻ってくれない。8日の次戦に向けて切り替える必要がある。小野寺HCは「このホームで連敗しちゃいけない」と力を込めた。リバウンドメンタリティを見せ、1カ月ぶりの白星をつかむ。