コンサドーレ
2024/12/07 19:50

札幌生え抜きFW菅大輝、主力MF駒井善成ら4選手が今季限りで退団 監督の通訳・杉浦コーチも契約満了

(上段左から)FW菅、MF駒井、(下段左から)GK阿波加、MF小林

それぞれクラブからコメント発表

 北海道コンサドーレ札幌は7日、FW菅大輝(26)、MF駒井善成(32)、GK阿波加俊太(29)、MF小林祐希(32)の4選手と杉浦大輔コーチ(50)が2024年シーズンをもって契約満了となったことを発表した。

小学4年から札幌の菅 代表も経験

 小樽市出身の菅は札幌U-12から下部組織でプレー。札幌U-18在籍時の16年に2種登録でプロデビューを果たすと、翌17年にトップチームへ昇格。ルーキーイヤーから試合出場数を積み重ね、前節のアウェー広島戦まででJ1通算249試合に出場し13得点を挙げていた。また19年5月にはアカデミー出身の札幌在籍選手として、初めて日本代表に選出。同年12月のE-1サッカー選手権香港戦で代表デビューを果たすと、その試合で代表初ゴールもマークした。

成長できたのはこのチームにいたから

 菅はクラブを通じ、「この度、契約満了になりました。小学4年生からお世話になったチームを離れるのは悲しいですが、こうなったのは自分の実力、結果不足だと思っています。ただここまで成長できたのは、このチームにいたからだと思ってます。今年J2降格が決まってしまって、自分にも責任がある中でこの様な形でチームを離れる事になるのは悔しいですが、1年でJ1復帰出来ることを願っています。本当に沢山の思い出をありがとうございました! またこのチームのユニフォームを着れるように頑張ってきます! 本当に本当にありがとうございました」とコメントした。

ミシャと共に札幌へ加入した駒井

 駒井は浦和時代に指導を受けたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)の就任と同時となる18年に期限付き移籍加入。初年度からチームの主力として活躍すると、同年オフに完全移籍。膝の故障に苦しむシーズンも経験したが、札幌での7年間で194試合19得点を記録。今季はフィールドプレーヤーでは最長となる3091分間プレーし、チームトップタイの6ゴールをマークしていた。

結果を残せなかったことが心残り

 駒井はクラブを通じ、「今年でチームを離れることになりました。在籍させてもらった期間、今年を含めて皆さんを喜ばすような結果を残せなかったことが心残りです。そんな結果が続いてもファンサポーターの皆さんからの温かい声援、サポートには本当に感謝してますし決して忘れません。7年間本当にありがとうございました! 明日の試合勝ちましょう!」とコメントした。

今季J1初出場を遂げた阿波加

 岩見沢市出身の阿波加は、札幌U-15時代から下部組織に在籍。札幌U-18時代に同期のMF深井一希(29)と共にU-17W杯を戦う日本代表に選出された経験を持つ。13年のトップ昇格後、期限付き移籍での武者修行を繰り返しながら22年途中まで在籍していたが、同期間でのリーグ出場はJ2だった16年の1試合のみにとどまった。22年途中にJFL鈴鹿へ完全移籍すると、翌23年には17試合に出場。約2年ぶりに古巣へ復帰した今季は3月のホーム浦和戦に先発出場し、アカデミー出身のGKとして初めてJ1リーグ戦への出場を果たした。

札幌でのJ1、J2出場は忘れない

 阿波加はクラブを通じ、「今シーズンで北海道コンサドーレ札幌を退団することとなりました。札幌に帰ってきたこの1年に限らず本当に長い間たくさんの素晴らしい経験、そして時間を過ごさせていただきました。この北海道コンサドーレ札幌というチームでJ2で初出場したこと、そして勝利を届ける事は出来ませんでしたが今年J1で試合に出場した2試合の事はこれから先忘れることはないと思います。他にもここに書ききれないほどたくさんの思い出があります。そんな素敵な時間を過ごさせてもらえたのもサポーターの皆さんやご支援くださる多くの方々のおかげだと思っています。北海道コンサドーレ札幌というチーム、札幌、そして北海道が大好きです! 本当にありがとうございました」とコメントした。

攻撃力を高める存在だった小林

 小林は23年に神戸から完全移籍で加入した元日本代表。精度の高いパスとプレースキックで札幌の攻撃力をさらに高める存在として期待され、加入1年目には2試合連続ゴールを含む3得点をマーク。だが出場機会は限られ、23年はリーグ戦21試合(うち先発7試合)、今季はここまで同19試合(うち先発10試合)出場で無得点だった。

申し訳ない気持ちでいっぱい

 小林はクラブを通じ、「契約満了となり退団する事になりました。2年間暖かく応援してくれたサポーターの皆さんには結果で応えられずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。1年でJ1の舞台に戻れるよう、みんなでコンサドーレを支えてあげてください。僕も1人のサポーターとしてコンサドーレを応援しています。短い間でしたが、ありがとうございました」とコメントした。

ミシャを支えた杉浦コーチ

 杉浦コーチは、ペトロヴィッチ監督が06年に広島の監督に就任した当初から通訳を務めており、09年は通訳兼任としてコーチに就任。その後12年から浦和、そして18年からは札幌でもコーチ兼任通訳として19シーズンに渡ってペトロヴィッチ監督を支えてきた。

一生忘れることのできない大切な宝物

 杉浦コーチはクラブを通じ、「監督、選手、スタッフ、パートナー企業、メディア、北海道コンサドーレ札幌に関わる全ての皆さん! 7年間本当にありがとうございました! そしてどんな時も応援し続けてくれた札幌サポーターの皆さん! 本当に本当にありがとうございました! みんなと戦い続けた7シーズンは一生忘れることのできない大切な宝物です! 大切な仲間と大好きな人達が暮らすこの街に、私はまたいつか戻って来ます! その時はまた共に戦って下さい! さよならは言いません! また会いましょう!」とコメントした。

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