夏季スポーツ
2024/12/07 21:35

Wリーグ・日立ハイテクの森岡ほのかが地元・北海道でのトヨタ紡織戦で同点弾&ブザービート演出

試合後、観客席のファンへ手を振って笑顔で応える森岡ほのか=撮影・西川薫

■Wリーグ第15節(12月7日、リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館)
▽日立ハイテク71-69トヨタ紡織

最大12点差からの劇的逆転

 札幌出身のプロ2年目、日立ハイテククーガーズのPG森岡ほのか(20)が残り32秒で同点ゴール、さらに同2秒で決勝アシストを記録し、最大12点差からの劇的逆転で6試合ぶりの今季2勝目に大きく貢献した。22年、23年に世代別代表にも選ばれた期待の星は、次の目標をA代表と4年後のロサンゼルス五輪に照準を定めた。

幕切れに左腕を突き上げて喜び

 途中出場の森岡が試合の流れを変え、勝利を引き寄せた。同点で迎えた残り5秒。ピック&ロールで相手DFを剝がしてゴールへ向かうアタックに相手DF2人がカバーに行くと、それをあざ笑うかのように右サイドでフリーのCダラーメマレムドイ(27)へラストパス。劇的ブザービーターが決まった幕切れには左腕を突き上げて喜んだ。

劇的逆転勝利に導いた森岡ほのか(右)

 

20歳になっての初勝利

 森岡は5ゴール4アシスト、2リバウンドをマーク。「前半は相手のペースに持っていかれたり、我慢しなきゃいけないことがチーム全体にあって、その中でもみんなでディフェンスとリバウンドを頑張って、最後自分たちの流れに持ってこれたので、すごく良いゲームだった」。11月18日に20歳になってからの初勝利に、ヒーローインタビューでは笑顔があふれた。

緊迫フリースローも落ち着いて決めた

 直前の森岡自身の同点プレーがなければ、今季2勝目は持ち越しだったかもしれない。3点ビハインドの残り32秒。ゴール正面で、ピック&ロールからフリーになると左から切れ込んでゴールを決め1点差。同時にファウルももらって得た緊迫のフリースローも落ち着いて決めた。「こういう場面が自分を強くさせてくれる。ここで負けても挑戦したからしょうがないぐらいの気持ちでやりました」。その直後に生まれた値千金の決勝アシスト。「前のプレーもうまくいっていたので、もう一回、同じことをやればディフェンスも絶対寄ってくると思った」。確信のプレーで1カ月振りの白星をたぐり寄せた。

2年ぶりに北海道での公式戦「すごい恋しくなった」

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