【一問一答】小野伸二O.N.Oが札幌のJ2降格、ミシャの退任、盟友・稲本の引退について語る
今季最後の練習に参加し、笑顔を見せる小野O.N.O=撮影・工藤友揮
■12月7日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
Jリーグ特任理事で、北海道コンサドーレ札幌のアンバサダーでもある小野伸二O.N.O(45)が、ホーム柏戦(プレド、午後2時キックオフ)開催日の8日に行われる「Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田」を翌日に控え、報道陣の取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。
―今年4月のJスマイルフットボールツアー開始以降、全国で子供たちとふれ合う機会が増えた
「今までは現役をしながらサッカースクールを行うという形だったけど、今はこれがメインと言っても過言ではないと思います。そういう中でいろいろなクラブの地域に行けて、そこの文化を知れたり、子供たちの(学んだ)成果を知れたりと、すごく楽しい時間を過ごさせてもらっています」
―今年最後の開催地が札幌。これからも北海道のサッカーや、子供たちに関わっていきたいか
「今年最後のJスマイルフットボールツアーが札幌でできるというのはすごくうれしいですし、僕個人としては、Jリーグと関係なく自分個人としても、いろいろな形で北海道のサッカー少年少女の成長を楽しみにしていますから、何かしらの形で、サッカーに携わっていけたらいいかなと思っています」
―昨年現役を引退してから1年を振り返って
「いろいろなことを勉強して、いろいろな世界を知って、いろいろな地域に行けて。自分自身もすごく学ぶことが多かったなと思います。サッカーをやっているときに比べて、サッカーがない寂しさもありますけど、子供たちとふれ合う機会の中で良い刺激をもらって、またサッカーの楽しみだとか、蘇ってくるものもたくさんあるので、本当に充実した1年だったんじゃないかなと思います」
―古巣の札幌がJ2降格という結果を受けて率直な思いを
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「率直に残念としか言いようがないというか。選手たちは本当に精一杯だったと思います。結果が付いてこないときというのも、サッカー人生の中で、いろいろな人生の過程の中であると思います。でも、自分が去ったその翌年に落ちてしまうというのは、すごく自分としても歯がゆい気持ちがありますし、その中でミシャ監督が退任されるというのは、僕としては非常にショックが大きいです。ここまでミシャさんが積み上げてきてくれた北海道コンサドーレ札幌という色を失わず、来シーズンに期待したいなと思いますし、その前に最終戦で、サポーターがJ2に落ちて残念だという気持ちを忘れさせてくれるようなパフォーマンスを見せてくれて、そういう結果を出してくれたらうれしいです。選手、クラブ、サポーターを含めて、みんなでそういう雰囲気をつくって、最後に良い締めくくりをしてほしいなと思っています」
―ペトロヴィッチ監督と出会って受けた影響の中で一番大きなものは
「僕自身もずっと持ち続けていきたいなと思っていた、人に対する感謝の気持ちというところ。(報道陣の)皆さんもミシャさんと出会ってふれ合ってみて、すごくいろいろなことを感じたと思います。ミシャさんの1年目の第一声が、人に対するリスペクトの言葉だったので、僕自身も心を持って行かれた1人だったと思いますし、ああいう素晴らしい人間性を持った監督とはなかなか出会えないなと。ここで出会えた選手たちも、本当に貴重な経験、時間を過ごせたと思うので、僕自身も今やっている活動としては違うかもしれないですけど、いずれそういうものをしっかりと持って、そういうリスペクトの気持ちを忘れずに、これからも進んで行けたらいいなって。本当に良い先生が目の前にいてくれたというのは、すごく自分にとって貴重な時間でした」
全体練習終了後の円陣で選手たちに話をするペトロヴィッチ監督(中央)
―今月4日に盟友の稲本潤一が現役引退を発表した
「中学2年生、3年生に上がる前ぐらいに初めて静岡で会ったのが最初だったけど、そこからずっとお互いを刺激し合って。同年代も含めてでしたけど、その中でもやっぱりイナというのは特別な存在でしたし、一緒にプレーする機会も日本代表で多くある中で、本当に頼もしく、いつもいろいろなことを学ばせてもらえたなと思います。現役を退いてしまうのは、サッカー界にとってもすごく残念なこと。第二の人生で何をするか、まだ本人もしっかりと決まっていないかもしれないけど、少し休んで、また次のステップに向かって頑張ってほしいなと思いますし、それ以外にも来年の(札幌の)OB戦に迎えられるチャンスがあるので(笑)。(同じく現役引退の元札幌FW興梠)慎三とイナとね。そういう選手たちが来てくれることで、札幌のファン、サポーターも喜んでくれると思いますから、みんなで盛り上げていけるように」
―今季最後のチーム練習に参加。昨年の自身の現役ラストマッチ前日のことを思い出したか
「1年って経つのが早いなと思いました。本当にあっという間でした」