ファイターズ
2024/12/09 20:45

現役ドラフト 田中瑛斗と鈴木健矢が移籍 ソフトバンクから強打の捕手・吉田賢吾が加入

移籍が決まった(左から)ソフトバンクの吉田賢吾、日本ハムの鈴木健矢、田中瑛斗

3年目で初の2巡目実施 2選手が他球団へ

 プロ野球の現役ドラフトが9日、非公開で行われた。日本ハムは田中瑛斗投手(25)が巨人、鈴木健矢投手(26)が広島へそれぞれ移籍し、ソフトバンクの吉田賢吾捕手(23)を獲得することになった。

将来性豊かな扇の要 2軍で2年連続3割マーク

 吉田は横浜商大高、桐蔭横浜大を経て2022年ドラフト6位でソフトバンクに入団。右の強打者タイプで、2軍では2年連続で打率3割超えをマークしている。

 今季、1軍では10試合に出場し、打率.192、本塁打0、2打点の成績だった。

新天地での飛躍を期す2投手

 1巡目で巨人入りが決まった田中瑛は柳ケ浦高から2017年ドラフト3位で日本ハムに入団し、2軍では主に先発を任されてきた。故障の影響もあり、22年には育成契約と支配下復帰を経験。今季は中継ぎで3試合に登板し、防御率11.25だった。7年間の通算成績は1勝4敗、防御率6.00。

 2巡目で広島に加入することとなった鈴木はJX―ENEOSから2019年ドラフト4位で入団。22年に新庄監督の勧めで横手投げから下手投げに転向した。今季は先発と中継ぎで計8試合に登板し、1勝2敗、1ホールド、防御率2.74。在籍5年間の通算成績は9勝8敗、5ホールド、防御率3.27だった。

木田GM代行 吉田の打力に期待 田中瑛&鈴木にもエール

 現役ドラフト終了後、取材に応じた木田GM代行は、指名した吉田について「バッティングが大きな可能性を秘めている。守備はキャッチャーとファーストですけど、一生懸命、取り組んでくれると思う。うちは捕手登録なのに(ほかのポジションをこなす)という選手がいっぱいいるので」と期待を寄せた。

 続けて、新天地に向かう右腕2人に言及。田中瑛とは2軍の投手コーチ、監督時代に接する機会が多く「ずっと期待していた投手。今年の途中から本格的にリリーフに転向し、球の力が上がっていた。より使ってくれるところに行くことで、成績を残してくれるだろう」とエール。鈴木に対しても「腕の位置を下げることにトライし、結果を出してくれて感謝している。環境を変えたら、さらにいい成績を残してくれると思う」と願いを込めた。

 吉田、田中瑛、鈴木のコメントは以下の通り。


■吉田賢吾捕手

「まだ、気持ちの整理はついていないが、チャンスだと思って頑張りたい。(日本ハムは)話を聞くだけでもわくわくする球団。来年が野球人生の最後だと思ってやりたい」

■鈴木健矢投手

「突然のことでびっくりしていますが、ファイターズでの5年間でさまざまな経験をさせてもらいました。その中でもエスコンフィールドの初勝利(2023年4月1日の楽天戦)は一番の思い出です。これからは違うリーグになりますが、ファイターズでの経験を生かして日本シリーズで戦えるように頑張ります。ファンの皆さま、温かい声援を本当にありがとうございました」

■田中瑛斗投手

「ファイターズには7年間お世話になって、なかなかチームの力にはなれなかったですけど、ファンの皆さまの温かい声援がうれしかったです。新たな球団でしっかり結果を出し、ファイターズファンに新天地で活躍する姿を見せて恩返ししたいです。本当にありがとうございました」

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