【一問一答】水野達稀 背水の決意で大幅アップ! 「本当に人生が変わった1年」
日本ハムの水野達稀内野手(24)が10日、エスコンフィールド北海道で契約更改に臨み、2050万円アップの3000万円でサインした(金額は推定)。今季は開幕から遊撃手の定位置を勝ち取り、キャリア最多の105試合に出場。6年ぶりのCS(クライマックス・シリーズ)進出に大きく貢献した。プロ4年目の来季は全試合出場を目標に設定。成長著しいホープは、どん欲に高みを目指す。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月10日時点】
ーサインは
「はい。しました。その前に1つ、いいですか? 12月5日の函館でのトークショーを楽しみにしていたファンの皆さん、体調不良で不参加となり、本当に申し訳ありません。急な変更にもかかわらず、快く引き受けてくれた今川さんに感謝しています。この場を借りて、ありがとうございました」
ーアップか
「アップです。3倍ぐらいです。この2年間ちょびっとアップだったので、やっと1年間、戦力になって戦えたことが金額に表れたと思います」
ー球団からの言葉は
「けがもあってオールスターは残念だったけど、1年間よく戦ってくれたという言葉をもらいました」
ー球団に伝えたことは
「鎌ケ谷の遅い(打撃)マシンを直してほしいと伝えました。速いマシンは問題ないけど、遅いマシンはコントロールにばらつきがあって。スローボールを投げるマシンがノーコンなので直してほしいと言いました」
ー今季は開幕からレギュラー
「自分の野球人生の中でも印象に残った1年。人生が変わった1年だったと感じています」
ー転機は
「キャンプは国頭スタートだったけど、ずっと上でやるイメージはしていた。上で戦うための体づくりをオフもしてきた。それが良い結果につながりました」
ー数字面は
「個人的には打率がもう少しほしい。ホームラン7本は目標にしていたので、達成できてうれしく思う。次は2桁を目指していきたいけど、まずは打率を上げること。もう少し三振数を減らしたいのが具体的な数字(の目標)かな」
ーファンにとって勝負強さが印象的だった
「ファンがすごく熱かったです。CSになると、なおさら震えるような声援でした。マンチューのホームランも、僕のツーベースの時もすごい歓声。これを日本シリーズでやりたいなと強く思いました」
ーオフは
「足首のけががあったので、同じ所をけがしないよう足首周りの強化を。オフは体づくりや基礎練習をやろうと思っている。基礎練習の中で、技術練習も少しずつ増やしていきたい」
ー自主トレの計画は
「具体的には決まってない。トレーナーさんと相談して、もらっているメニューを継続して、できるメニューを増やしていきたい」
ー新庄監督が来季も指揮を執る
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「もしかしたら辞めるんじゃないか?っていう気持ちもあった中で、続投が出てうれしかった。ボスを日本一にしないと辞めさせられない。ボスが無理だなって思う前に、日本一を絶対に取りたい」
ー来季への抱負
「個人的には全試合出場を目標に規定打席に立つ。今年は2位だったのでリーグ優勝を。1勝のアドバンテージは大きい。リーグ優勝してCSを勝ち抜いて日本シリーズへ行きたい。リーグ優勝して日本一になりたいです」
ーアップ分の使い道は
「ファミリーカーを買おうかなって考えてます。ミニバンです。(他にも)欲しいと言われたものは買ってあげたい」
ー冒頭の謝罪は会見で言おうと思っていた
「そうですね。謝る機会がなかったので。僕と郡司さんって名前が出た状態だったので、本当に申し訳なかったなという気持ちです」
ー体調不良はきつかった
「全然ですよ。一応、熱は初日に出たんですけど、次の日からもうめちゃくちゃ元気。腕立てとかしていました」
ー今年、悔いがあるならオールスターか
「もちろん出たかったけど、普通に痛かったので、出ても満足いくプレーはできなかった。来年以降ですね。モチベーションになります。悔いはありますけど(笑)」
ー開幕前にレギュラーを明言されたことは大きかったか
「そうですね。あの時はめちゃくちゃびっくりしました。あれがなかったら、今の自分はなかったんじゃないかなと思う」
ー打率アップを目指す。どんな取り組みを
「クライマックスの時に、2ストライクに追い込まれてからのアプローチで、ちょっと手応えを感じた部分があった。それが継続してできれば、ちょっと上がると思う」
ーどんな手応え
「ボールまで最短で。大振りとか考えず、とにかく芯に当てるっていう考えでクライマックスはやっていた。これでも打球速度が出るんだ、と。CSのロッテとの3戦目で打った時もそう。すごくコンパクトに振っているけど、意外と良い時ぐらいの打球速度が出ていた」
ー長打、三塁打へのこだわりは
「プロ野球は打てるショートがあまりいないって言われている。自分が変えていきたい」
ーオフは遅い球を打つ
「そうですね。この時期、速い球は手が痛いだけなので(笑)。遅い球をいかに自分の形で打てるか。シーズン中は投手の球が速いので、それなりの打球が打てますけど、遅い球を強い打球で打つというのは意外と難しい」
ー自主トレは
「今のところは鎌ケ谷でやるつもりです」
ー遅いマシンはどれくらいノーコン
「結構、ばらつきがあって、このへん(左の胸元)に来ることもあれば、右打者のデッドボールに行くこともあるので、直してくださいって言いました」
ーファミリーカーを購入予定。オフのトークショーで車の傷は許せないと話していた
「言いましたね(笑)。ちょっと心配なんですよね。僕がいないところで、ちょっとこすったりとか…。毎日チェックします」
ー三塁打記録を狙う
「三塁打記録…、そこは特に考えてないです。けど、(外野の)間に飛んだら全部3つ行きたいなと、シーズン中から考えていました」
ーリーグトップを狙う
「三塁打は狙って打てるものではない。結果的にリーグで1、2位を争った、くらいがいい。三塁打王っていうタイトルはないので」
ー新人の山縣は守備に定評。監督が入団会見で水野とどちらがうまいか話していた
「記事で見ました。あまり気にしてないです。打たないといけないので。守備も負けたくないですけど、バッティングでまずは圧倒したいと思います」
ー家族も増えて、気持ちも高まる
「シーズンが始まる前から、子どもがいるのは分かっていた。今年は本当にクビも考えていた年だったので、やったろうという気持ちはありました」