コンサドーレ
2024/12/12 22:55 NEW

【一問一答】札幌の岩政大樹新監督の就任会見「継承しながら前進させていく」

就任会見で報道陣の質問に答える岩政新監督=撮影・松本奈央

 来季から北海道コンサドーレ札幌の監督に就任することが決定した岩政大樹新監督(42)が12日、札幌市内で記者会見を行った。一問一答は以下の通り。

―(冒頭、自ら)
 皆さん、こんにちは。岩政大樹です。この度、僕が常日頃から大好きだったサッカーをしていた、北海道コンサドーレ札幌に監督として来ることができて、非常にうれしく思っていますし、興奮しています。

 ミシャの後という、非常に大役だと思いますが、自分にとっては、これ以上ないチャレンジだと思って、ここに来ました。これまでの札幌のサッカーを継承しながら、でもそれを継承するだけではなく、前進させていきたいですし、自分はそれができると思っています。自信を持って選手たちと新しい札幌をつくっていきたい。これから(付き合いが)長くなるといいなと思っていますので、よろしくお願いします。

―監督就任への経緯、決め手になった点は
 まず今年、僕はベトナムのハノイFCで指揮を執っていて、そのときに自分の中で非常に良い内容、結果を得られました。次にどういうチャレンジをするかと考えており、日本に戻る選択も、東南アジアに残る選択もありましたが、その中でまず日本に帰ってきてチャレンジをしようと。

 どのクラブでもいいわけではなくて、帰るのであれば、自分がハノイでやっていたサッカーに似ているところ、同じようなマインドや、同じような哲学、戦術的にも近いところでやりたい気持ちがありました。それがないと、なかなか選手を入れ替えたり、戦術を組み直したり、あとはマインドをそこに変えていくというのは、結構時間がかかってしまう。次のクラブがそういうクラブであれば、日本に帰りたいと考えていました。

 ご縁あって札幌の方とお会いすることができて、そこからこういうお話をいただきましたので、であればもう日本に帰ろう、日本のクラブでやろうと決断しました。

―具体的に監督就任の話があったのはいつぐらいか
 具体的にはごく最近まとまった話ですが、一番は僕のハノイでのフットボールをちゃんと見ていただいていたということが非常に大きくて、そのフットボールを一緒にやろうと言ってくださったこと、そして札幌がやってきた攻撃的なサッカーをぶれずにやってほしいということ。それであれば、先ほどの経緯のところでも話しましたけれども、僕がやりたいことに非常に合うクラブだと思っていましたので、札幌から(オファーが)来るのであれば、札幌に行こうと。

 もともとその話をしている段階で、自分で決めていましたので、優先順位をつけながら、自分としては一番トップで札幌を考えて話をしていました。

―先ほど「継承」と「前進」という話があったが、具体的にどういった部分を継承して、どういった部分を塗り替えていきたいか
 (継承については)まずはミスを恐れないという精神、マインドですね。これを持たせるまでが意外と大変です。プロの世界はすぐ目の前に結果があって、ミスをして負けてしまえば、翌日の職を追われるかもしれないという中で、攻撃的なマインドでサッカーをするというのは、植え付けるまでに相当な時間がかかると思っています。

 その前にはいろいろな失敗も必要だというところがありますが、このクラブはもう何年も継続してきたところがありますし、それは他のクラブを見渡しても、そんなにないですよね、そういうクラブ。

 そういう面で、ぜひそこは継承したいところですし、僕もそういうマインドをハノイでつくってきましたから、そこは変わらずにやっていこう、ということです。

 変えていくところというか、変えるどうこうよりも、やっぱり攻撃的なフットボールをつくるために大事なことは、その監督がいかにオリジナルのフットボールを、自分の中で確信を持って進められるかということだと思うんですね。

 ミシャ監督はもうミシャ監督なりのオリジナルがあって、あれは他の監督でまねしている人はいますけど、ミシャ監督は誰のまねもしていませんよね。

 僕も同じマインドで、僕は誰かのまねをするのが大嫌いな人間なので、僕は僕でオリジナルで考えたものをハノイで実践して、それを持ってここに来ましたし、そこに行ったら、たまたまというか、ミシャのサッカーも参考にしていましたので、似ている部分もありますが、ただ違う部分もありますし、そこは変えるというよりも、このサッカーで僕は戦っていこうと思っています。見てくださる方は、徐々に似ているところがあるなと分かってくださると思いますので、ぜひそれを楽しみにしていただきたいと思います。

―キャンプではどういうふうに選手たちに学んでもらい、吸収してほしいか
 毎日毎日選手の顔色を見ながら、選手たちの心理に入り込みながら、チームをつくっていくということの繰り返しなので、もうそれは選手と顔を合わせたときにしか、最終的な答えというのは言えないことがあるものです。

 いずれにしても、もう既にミシャ監督の長年やったことで植え付けられたサッカーというのは間違いなくあって、それは先ほども言いましたけれども、なかなか他のクラブで植え付けるのは難しいことなんですね。それはおそらく、僕が入って驚くほどありがたいと思うことだと思っています。

 それを継承しながらも、自分がどのようにしていくのか、それを選手たちには、変わるものと変わらないものを、明確にしながら伝えなければ分かりにくいと思いますから。

 その手法は今いろいろ準備していますが、自分なりに続けるべきものと、少し変わっていくな、というものが明確になってきていますので、それを伝えながらチームをつくっていくということですね。

―来季はJ2での戦い。どうやってこの1年を戦い抜き、その先にどんな目標を持っているか

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