28日から全国高校選手権 札幌大谷は笹&大石の長身コンビが9年ぶり勝利導く
4年ぶり4度目の出場
12月28日に東京・国立競技場で開幕する全国高校サッカー選手権に、4年ぶり4度目の出場となる札幌大谷は、29日の1回戦で香川県代表・寒川と対戦する。9年ぶり2度目の白星へ、U17日本高校選抜で来季からFC今治入りするMF笹修大主将(3年)と、11月のU16日本代表候補合宿に初招集されたDF大石蓮斗(2年)の180センチ超コンビがけん引する。
20センチほどの大雪が積もったグラウンドを一切苦にすることなく、真っ白なピッチで頭から湯気が立つほどの熱気の中、練習は続いた。2年生ながら4バックの左CBを任されている大石は「とにかく優勝目指して頑張ろう、とみんな思っている。僕もそれに乗っかって、絶対勝てるように一戦一戦頑張っていきたいし、次は候補じゃなくて代表に入れるようなプレーができたら」。18日から千葉を拠点に、選手権にも出場する明秀日立、正智深谷と練習試合を行い、本番に臨む。
圧倒的な得点力の起点
今季のプリンスリーグでは14試合で最多53得点をマークするなど、圧倒的な得点力がチームスタイルだが、その起点は笹主将と大石の2人。笹は182センチ、大石は183センチ。清水隆行監督(49)は「1回戦の相手の映像を見ると、ロングボールをどんどんどんどん入れてくるようなイメージがあるんですよね。セットプレーもロングスロー含めてやってくるから、守備のところで言えば、あの2人の存在は、うちにとってはすごくカギになる」と、両者のパフォーマンスが勝利を左右するとにらむ。
札幌大谷から世代別代表候補に選出されたのは、大石が初めて。4日間の短い合宿だったが、濃密な経験を積んだ。「ビルドアップの細かい部分、少し運んだり、少し頂点を見るだけで相手が絞ったり、最後のシュートを打たれるところで、どれだけボールに行けるかとか、いろんなことを学べた。教えてもらってよかった、で終わるんじゃなくて、試合で出せるようになって、自分が1段階、2段階レベルアップできた姿を、その時の監督、コーチや今まで指導してくれた人に見せられたら」。周囲はハイレベルな選手ばかりだったが「空中戦は自分のストロングだし、まだまだやるべきことはあるけど、通用はする。これからもやっていけば、どんどんいいところに行けると思う」と手応えを得た。