池田隆英 キャリアハイ更新へ決意「究極の便利屋に」
ディナー&トークショーに出演
日本ハムの池田隆英投手(30)と加藤貴之投手(32)が16日、苫小牧市を訪れ、ベルコ主催のディナー&トークショーに出演した。
イベント前に取材対応した池田は「究極の便利屋に」と来季の目標を宣言。2023年に記録した51試合登板の更新を誓った。
出遅れ挽回のハイパフォーマンスを披露
白球に気迫を込め、力強く雄たけびを上げる。今季も闘志あふれる投球で、チームのピンチを何度も救ってきた。開幕後は右肘の炎症で出遅れたが、7月の1軍昇格以降はフル回転。ハイペースでマウンドに上がり続け、29試合登板、15ホールドをマークした。
日に日に強くなるリリーバーのプライド
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登板の有無にかかわらず、黙々と肩をつくり続ける。中継ぎ稼業は、舞台裏で過酷な仕事を担う。そんな見えない苦労を経験するほど、池田の自覚は強くなる。
「いつでも『頼む、行ってくれ』って言われる人の方が、中継ぎとしての価値が高い。それって必要とされているから。便利屋さんはたぶん、チームに与える影響が一番、大きいと思っています」
試行錯誤の末にたどり着いた球数減
キャリアハイ更新のためには連投もいとわない。ブルペンでの〝省エネ〟を徹底することで、登板数の大幅増を狙う。今季は肩を仕上げるのに8球程度を要したが、チューブトレーニングなどを増やすことで、球数削減に励むつもりだ。
「(登板を)一回待って、もう一度、肩をつくると16球。それではキツくなるので準備を変えないと。現実として今季も体が追い付いてこない時期があった。どこかで球数を減らさないと、年間を通して戦えないので、引き出しを増やしたい」
中継ぎ陣がいてこそのクローザー
11月開催の「F FES」で、新庄監督は斎藤と田中正をダブルストッパーに指名。ボスの言葉を聞いた池田は、来季の任務を明確にイメージしている。
「俺らが抑えないと、あそこ(九回)にはならんって思っています。セーブシチュエーションもかなり価値が高いけど、僕はやっぱり『行ってくれ』と言われたところで。状況を崩さず、勝った状態で後ろに回したいので、ホールド数を積み重ねたい」
目標は「行ってくれ」への満点回答!
具体的な数字は、あえて口にしない。頼れるリリーバーは全ての試合でベストを尽くし、勝ちパターンの一角を担うつもりだ。